バフェット太郎です。

NYダウおよびS&P500指数が史上最高値圏にあるなか、バフェット太郎が投資している10銘柄のPERは20倍を超える銘柄ばかりになったのですが、ここで経験の浅い投資家ほど、高PER株は「割高」と安易に決めつけ、優良高配当株に投資できずにいます。結果、他の投資家がインカムゲインとキャピタルゲインを獲得しているのをただ指を咥えて眺めているだけになってしまうのです。

【バフェット太郎10種のPERと配当利回り】
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バフェット太郎10種の平均PERは22.1倍、平均配当利回りは3.3%となっています。S&P500指数のPERは25.27倍、配当利回り2.09%と比較すると、やや割安であると言えますが、決して割安感はありません。特に、個別銘柄でみるとコカ・コーラ(KO)のPERは25.33倍、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)のPERは23.68倍、プロクター&ギャンブル(PG)のPER23.56倍などが高く感じられます。また、エクソン・モービル(XOM)のPERは34.89倍と10銘柄中、最も割高に感じられます。

そもそもPER(株価収益率)とは、その数値が低いほど「割安」であり、数値が高いほど「割高」だと一般的には理解されます。しかし、単純に高PER銘柄より低PER銘柄の方が割安か?といえば、必ずしもそうとは言えません。

例)
【WMT】:PER(16.33倍)
【XOM】:PER(34.89倍)

上の例の場合、安易にWMTがXOMより割安だとは言えません。なぜなら、WMTの過去10年の平均EPSは4.14ドル、過去10年の平均PERは15.11倍だったので、これを掛け合わせると適正株価は62.56ドルになります。現在の株価は73.89ドルなので、適正株価から18%割高であると言えます。

一方でXOMの過去10年の平均EPSは6.97ドル、過去10年の平均PER12.31倍だったので、これを掛け合わせると適正株価は85.80ドルになります。現在の株価は87.85ドルなので適正株価から2%割安であると言えます。

(適正株価とは、本来このように過去の10年の平均EPSと平均PERを掛け合わせるような単純なものではありませんが、今回、PERを説明するためにあえて簡単にしています)。

XOMは原油価格の影響を受けて業績が大きく動くので、過去10年の平均値を出すなどして、本来のEPSはどれくらいであるかを概算するわけです。すると30倍を超える高PERでも必ずしも「割高」とは判断できないわけです。

また、PERは配当利回りと併用して使う場合もあります。例えばPER20倍で配当利回り0%の銘柄は、株価が半値になってもPER10倍、配当利回り0%ですが、PER20倍で配当利回り5%の銘柄は、株価が半値になればPER10倍で配当利回り10%にもなります。KOやPGのような安定配当株の場合、さすがに配当利回りが10%にもなったりしません。せいぜい不況局面で5%になる程度でしょう。そう考えると、KOやPGのような配当株ほど買い支えられやすく、高PER圏で推移し安値で拾いにくいのです。

経験の浅い投資家ほど高PER株を「割高だ~割高だ~」と安易に決めつけて、ずっと優良株に投資できないでいるのですが、意外と割高に見えて実際は適正水準だということは往々にしてあるのです。

グッドラック。