バフェット太郎です。

8月23日のNYダウ株式市場は前日比+17.88ドル(+0.10%)高の1万8547.30ドルと小幅上昇して取引を終えました。上昇した主な要因は住宅関連指標が好調だったためです。

商務省が発表した7月米新築1戸建て住宅販売戸数(季節調整済み)は、予想58万戸に対して、結果65万4000戸と予想を大きく上回りました。これは2007年10月以来の高水準です。幅広い地域で需要が高まっており、米国の住宅市場の見通しを明るくしています。いま、米国では住宅ローン金利が過去最低水準にあることもプラスに働きました。そして、この新築住宅需要の底堅さは住宅建設企業の追い風となっています。

この日の相場は、好調な住宅指標を好感して大きく上昇したものの、イエレン議長の発言を控えて様子見ムードが広がり、結局昨日の終値付近まで値を下げました。

今週の木曜日から27日までワイオミング州のジャクソンホールで開かれるカンザス連銀主催の経済シンポジウム、通称ジャクソンホール会議では26日金曜日のイエレン議長の講演が目玉となっています。各国の中央銀行の関係者が集まる会議で米国の中央銀行にあたるFRB(米連邦準備制度理事会)議長がいかなる発言をするのか、そしてそこから利上げの時期を読み取ることができるのか、投資家の関心が高まっています。
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特に最近、フィッシャーFRB副議長やダドリー・ニューヨーク連銀総裁が相次いでタカ派的な発言をしていることから、イエレン議長もタカ派的な発言、つまり早期利上げを支持するのか、あるいは7月のFOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨のように利上げを急がない方針を示唆するのかを見極めようとしています。

大方の予想では、タカ派ともハト派ともとれるような双方の要素を盛り込んだ見解を示しつつ、結局12月の利上げにつながるだろうとみています。
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住宅株指数(HGX)の週足チャートです。予想を上回る内容の住宅指標を好感して前日比+1.84%と急伸し、高値圏で推移しています。

投資家のなかには利上げを心配して投資を控える人も少なくないと思いますが、米国が利上げをするということは米国経済が好調だということに他なりません。短期的に株価の調整局面を迎えるかもしれませんが、中・長期的には好調な米国経済が株式市場の追い風になると思います。

グッドラック。

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