バフェット太郎です。

7日のNYダウ株式市場は前日比-11.98ドル(-0.06%)安の1万8526.14ドルと昨日とほぼ変わらずで取引を終えました。相場が軟調だった主な要因は、FRB高官によるタカ派的発言が相次いだためです。

リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は下院公聴会に出席した後、記者団に対して「労働市場の堅調さが利上げに踏み切る理由に当たるため、9月に利上げする論拠は強いようだ」と話しました。また、これに先立ち下院公聴会に出席したカンザスシティ地区連銀のジョージ総裁も、「米国の労働市場は最大雇用にすでに達しているか、これに近い状況にある」と発言していました。ちなみにジョージ総裁は今年のFOMC(公開市場委員会)で投票権を持っています。

また、FRB(米連邦準備制度理事会)がこの日公表したベージュブック(地区連銀経済報告)によると、米経済は7月から8月にかけて緩やかなペースで拡大を続け、7-9月期も不活発ながら成長軌道にとどまる可能性を示唆しました。

ベージュブックは全米12地区の経済情勢をまとめた報告書で、FOMCの議論の叩き台になることで注目されていました。直近の調査期間中に大半の地区で「緩やか」ないし「まずまず」の景気拡大があったと確認され、向こう数カ月に渡って「まずまず」のペースで続くとの見方を示しました。

賃金については、特にエンジニアや一部の建設作業員など、特殊技能を持つ労働者に対して上昇圧力が高まっています。一方で高技能職以外では賃金上昇圧力が高まっておらず、物価上昇は「全般にささやか」なものとなりました。
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個人消費についてはほとんどの地区で横ばいとなったものの、およそ半分の地区で自動車販売が減速しました。米新車販売台数は2015年に過去最高に達しており、高水準が続いていたことによる反動と受け止めることもできます。

製造業活動は大半の地区でわずかに上向きが見られたものの、先日発表されたISM製造業景況指数では、製造業活動の縮小も見られています。

経済成長のけん引力である住宅部門は引き続き拡大を続けています。一部の地区では在庫不足が販売ペースの足かせとなったものの、商用不動産は引き続き活況でした。

ベージュブックの内容は市場が予想していた内容とほぼ一致したため、特に相場を動かす要因にはならなかったものの、結局「いつ利上げするのか」という問いに明確な答えを見つけられないため、9月20日から21日の日程で開催されるFOMCで利上げするかしないか見極められるまで、様子見ムードが続きそうです。

グッドラック。
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