バフェット太郎です。

13日のNYダウ株式市場は前日比-258.32ドル(-1.41%)安の1万8066.75ドルと大きく反落して取引を終えました。下落した主な要因は、金融株とエネルギー株が軒並み売られたためです。

この日、原油先物相場は前日比-3.0%安の1バレル44.90ドルと下落しました。原油価格が下落した主な要因は、IEA(国際エネルギー機関)とOPCE(石油輸出国機構)が供給過剰状態が少なくとも2017年前半まで続くと見通したことに加えて、ドル高に伴う割高感が嫌気されたためです。
2
エネルギー・セレクト・セクターSPDRファンド(XLE)の週足チャートです。緩やかな強気のトレンドチャネルを形成しており、68ptのサポートラインを試す展開です。これを割り込むようなら66ptがターゲットになります。

また、前日にブレイナードFRB理事をはじめ、FRB高官の三名が相次いでハト派よりの発言をしたことから早期利上げ観測が急速に後退しました。そのため、低金利局面に弱い金融株が軒並み売られました。
SPONSORED LINK

3
金融セレクト・セクターSPDRファンド(XLF)の週足チャートです。XLE同様緩やかな上昇トレンドチャネルを形成しています。23.75ptのサポートラインを割り込むようなら23ptがターゲットになります。

CMEフェッドウォッチによれば、早期利上げ観測の後退により、市場参加者が織り込む9月の利上げ確率は21%から15%へ低下しました。また、ゴールドマンサックスが予想する9月の利上げ確率も40%から25%へ低下しました。

昨日からブラックアウト(FRB当局者が金融政策に関して踏み込んだ発言が制限される)期間が始まったことで、市場は20日から21日にかけて開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)まで様子見ムードが広がります。15日に発表される8月米小売売上高を、9月利上げの最後の手掛かりとして見極めようとする投資家もいると思います。

ただし、配当再投資戦略を実践している長期投資家は、こうした短期的なイベントに一喜一憂したり、売買を繰り返したりしません。淡々と株を買い増すだけなので、短期的な相場見通しを予想して株の買い増しを止めたりしてはいけないのです。

ほとんどの自称長期投資家は、ちょっと相場が弱気になっただけで途端にそれまでの投資戦略を投げ出して、ディフェンシブ株はクソだとか痛いことを言ってグロース株などに投資を始めます。クソなのはディフェンィブ株ではなくてあなた自身だってことに早く気づいた方がいいですよ。

これまでもこれからも、長期投資は優良株に投資し配当を再投資することが正解です。

グッドラック。
SPONSORED LINK