バフェット太郎です。

6日のNYダウ株式市場は前日比-12.53ドル(-0.07%安)の1万8268.50ドルとほぼ変わらずで取引を終えました。市場は翌日発表される9月の米雇用統計を控えて様子見ムードが広がりました。

米雇用統計でFRB(連邦準備制度理事会)が、利上げを決定するだけの景気の強さが示されるのかどうかに投資家の関心が集まっています。この日発表された米新規失業保険申請件数は、前週比5000件減少の24万9000件と4月以来の少なさとなり、労働市場の底堅さを示したことで、FRBが利上げを支持する材料のひとつになりました。

FRBは雇用市場が引き締まり続け、物価も安定的に上昇していくならば、今年中に追加利上げに踏み切る姿勢を示しています。

個別銘柄ではウォルマート・ストアーズ(WMT)の株価が-3.22%安の69.36ドルと急落しました。オンライン事業への投資拡大を理由に控えめな利益予想を示したためです。WMTのブレット・ビックスCFOはオンライン事業への投資を拡大する一方で、新規出店を控え、加えて、配当と自社株買いで投資家に還元していく方針を示しました。
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WMTの日足チャートですが、50日移動平均線がレジスタンス(上値抵抗線)になっていました。200日移動平均線がサポートライン(下値支持線)になるかが注目されます。
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原油の日足チャートです。50ドルを大台を超えて6月の高値52ドルを目指しています。1バレル50ドル以上から、米シェールオイル企業の生産量も増えてくるので、上値を抑える要因になります。ただし、すべての米シェールオイル企業が速攻で増産体制に入れるわけではありません。

米シェールオイル企業は、1バレル30ドルを割り込んだ時期に、シェールオイルを掘削する採掘コストの高いリグAの操業を停止し、採掘コストの低いリグBだけを操業してきました。このとき、リグBで使用しているドリルなどの消耗部品は段々と使い物にならなくなります。そこで、新たにドリルや消耗部品をメーカーから購入するのではなく、リグAのドリルや消耗部品をリグBに付け替えることで、新たな費用をかけずにリグBを操業するといったことをしていたのです。

さて、原油価格が反発して1バレル50ドルに戻ったところで、シェールオイル企業は採掘コストの高いリグAをすぐに再稼働できるかといえば、それは難しいです。なぜならドリルや消耗品はリグBのために取り外されており、骨組みだけになっているからです。

つまり、新たな部品の調達に時間がかかるため、速攻で増産体制に入れないのです。しかし、タイムラグはあれど必ず増産してきます。そのため、1バレル60ドル程度が原油価格のピークになり、その後は40~60ドルのレンジ相場が展開されると思います。

グッドラック。
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