バフェット太郎です。
9月の米雇用統計によれば、非農業部門就業者数は前月比予想17万人増に対して、結果15万6000人増と予想を下回りました。
7月の就業者数は従来発表27万5000人増から、改定値25万2000人増と下方修正されました。
8月の就業者数は従来発表15万1000人増から、改定値16万7000人増と上方修正されました。
失業率は予想4.9%に対して、結果5.0%と予想より悪かったです。
9月の平均時給は予想0.2%増に対して0.1%増と予想を下回りました。
労働参加率は62.9%と、前月から0.1pt上昇しました。
フルタイムの職に就けず、仕方なくパート・アルバイトをしている人や、職探しそのものを諦めてしまった人を含めた広義の意味での失業率は9.7%と三カ月連続で横ばいでした。
週平均労働時間は、34.4時間と前月から0.1時間増加しました。
★★★
非農業者部門就業者数は、予想の17万人増に対して、15万6000人増と予想を下回ったものの、15万人はクリアしているので、米労働市場が順調に拡大していることが確認できました。また、失業率が上昇した主な要因は、これまで職探しを諦めていた人たちが、職を探し始めたためです。別の言い方をすれば、労働供給には余力があるということです。
FRB(米連邦準備制度理事会)は労働供給に余力がなくなり、賃金に上昇圧力がかかり、それにつられて物価が上昇するというシナリオを思い描いています。しかし、現在の労働参加率は62.9%と低迷したままです。

(出所:大野研究所)
従って、FRBが目指している労働需給のタイト化が賃金の上昇圧力になるというシナリオが崩れる可能性もあります。
さて、今後の相場ですが、大統領選まで大きくは動きません。しかし、11月8日の大統領選投開票後から、相場は12月の利上げを意識して短期的な調整局面を迎えると思います。もちろん、11月と12月の雇用統計次第では、年内の利上げが見送られる可能性もありますが、それぞれの雇用統計で就業者数15万人増が確認できれば、ほぼ間違いなく利上げに踏み切ります。
FRBは12月の利上げの発表とともに、しばらく利上げはしないとハト派的な姿勢を示すことで相場を落ち着かせると思います。大方の見方としては、2017年は6月と12月の二回の利上げに留まるだろうと予想されています。
利上げは米国経済が順調に拡大していることを示していることに他ならないので、2017年の夏ごろから株式市場はジワジワと上昇してくると思います。
グッドラック。
9月の米雇用統計によれば、非農業部門就業者数は前月比予想17万人増に対して、結果15万6000人増と予想を下回りました。
7月の就業者数は従来発表27万5000人増から、改定値25万2000人増と下方修正されました。
8月の就業者数は従来発表15万1000人増から、改定値16万7000人増と上方修正されました。
失業率は予想4.9%に対して、結果5.0%と予想より悪かったです。
9月の平均時給は予想0.2%増に対して0.1%増と予想を下回りました。
労働参加率は62.9%と、前月から0.1pt上昇しました。
フルタイムの職に就けず、仕方なくパート・アルバイトをしている人や、職探しそのものを諦めてしまった人を含めた広義の意味での失業率は9.7%と三カ月連続で横ばいでした。
週平均労働時間は、34.4時間と前月から0.1時間増加しました。
★★★
非農業者部門就業者数は、予想の17万人増に対して、15万6000人増と予想を下回ったものの、15万人はクリアしているので、米労働市場が順調に拡大していることが確認できました。また、失業率が上昇した主な要因は、これまで職探しを諦めていた人たちが、職を探し始めたためです。別の言い方をすれば、労働供給には余力があるということです。
FRB(米連邦準備制度理事会)は労働供給に余力がなくなり、賃金に上昇圧力がかかり、それにつられて物価が上昇するというシナリオを思い描いています。しかし、現在の労働参加率は62.9%と低迷したままです。

(出所:大野研究所)
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労働参加率の低下は人口動態という構造上の問題もあります。現在、ベビーブーマー世代(1946-1964年生まれ)の人たちが順次退職時期を迎えており、労働人口そのものが減少しています。それに加えて、若者は高学歴化しているため、なかなか社会に出てきません。そのため、労働参加率は今後も低下傾向にあると言われています。従って、FRBが目指している労働需給のタイト化が賃金の上昇圧力になるというシナリオが崩れる可能性もあります。
さて、今後の相場ですが、大統領選まで大きくは動きません。しかし、11月8日の大統領選投開票後から、相場は12月の利上げを意識して短期的な調整局面を迎えると思います。もちろん、11月と12月の雇用統計次第では、年内の利上げが見送られる可能性もありますが、それぞれの雇用統計で就業者数15万人増が確認できれば、ほぼ間違いなく利上げに踏み切ります。
FRBは12月の利上げの発表とともに、しばらく利上げはしないとハト派的な姿勢を示すことで相場を落ち着かせると思います。大方の見方としては、2017年は6月と12月の二回の利上げに留まるだろうと予想されています。
利上げは米国経済が順調に拡大していることを示していることに他ならないので、2017年の夏ごろから株式市場はジワジワと上昇してくると思います。
グッドラック。
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