バフェット太郎です。

米小売り最大手ウォルマート・ストアーズ(WMT)の株を46株(約34万円)買い増しました。
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【バフェット太郎のポートフォリオ】
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バフェット太郎の投資戦略は、米国の超大型優良株10社に均等分散投資するというものです。しかし、日々の値動きにより、均等でなくなってしまうので、半月に一度、構成比率最下位銘柄を3000ドル程度買い増すことで均等を維持させています。

一方で構成比率最上位銘柄を売却することで均等にさせるといったことはしません。なぜなら、含み益のある株を売れば、税金や手数料をより多く支払うことになるからです。

また、一度に買い増す金額を3000ドル程度と決めているのは、楽天証券の取引手数料が25ドル+税金2ドルの計27ドルがコストとしてかかり、コストを1%以内に抑えたいと考えているので3000ドルを目安に買い増しています。これに対して0.5%以内に抑えるべきだという意見もありますが、確かにその通りで、コストは低いにこしたことはありません。ただし、資産規模が小さい場合、一度の買い増しでポートフォリオが特定の銘柄に偏ったりすることにも注意しなければなりません。バフェット太郎は総合的に判断して一度に買い増す金額を3000ドル程度と決めました。

今回、買い増した銘柄はウォルマート・ストアーズ(WMT)です。WMTは将来の利益見通しを下方修正したことで株価は急落し、バフェット太郎10種の構成比率において最下位まで落ちていました。
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均等分散を維持させることで、その時々で旬の不人気銘柄を買い増すことができます。また、買い増す金額を3000ドル程度に抑えることで、さらに値下がりする場合に備えることができます。また、特定の銘柄に偏ったポートフォリオを避けることができます。

投資家の中には自信のある特定の銘柄に集中投資する人がいます。例えば、バフェット太郎が投資しているIBMは、2013年の高値215ドルから30%下落し、2015年に150ドルを付けました。この時、チャートは底値のサインを示すトリプルボトムを形成していたので、バフェット流を自称するバリュー投資家たちはこぞって買い向かいました。しかし、その後は相場が一気に崩れて、結局120ドルと高値から-44%も下落してしまったのです。
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チャートはIBMの5年チャートです。150~160ドルの時点で投資資金を集中させていた投資家は、120ドルの時点で買い増しすることができなかったと思います。従って、投資家は常にバランスのとれた、余裕のあるアセットアロケーションとポートフォリオを用意しておかなければなりません。

バフェット太郎はWMTの株を買い増したといっても3000ドル程度しか買い増していないので、構成比率は9.72%と、上から五番目です。また、十分な現金も用意してあります。そのため、ここからさらに値下がりするようなら、二~三カ月後にはさらに値下がりしたWMTの株をより多く買う機会が生まれるということです。

このように、長期投資家はバランスのとれたポートフォリオを組み、ムラなく管理しなければなりません。そういう基本をおろそかにして、勢いだけで突っ走るような投資家は、マンガの主人公でもない限り致命傷を負うだけです。

プロのバリュー投資家であり、オークツリー・キャピタル・マネジメントの共同創業者、ハワード・マークス氏は著書『投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識』で、「古いタイプの投資家がいる。大胆なタイプの投資家もいる。しかし、古いタイプの大胆な投資家はいない」と述べました。

つまり、偏ったポートフォリオを作り、基本をおろそかにした自信過剰な投資をすれば、いずれ市場から淘汰されるということです。

グッドラック。