バフェット太郎です。

近年、地球環境にやさしく、社会的責任を持ち、持続可能性の高い会社に対して、応援するといった意味で投資をする人たちが増えてきています。今ではS&P500種構成銘柄の約8割が、社会的責任を持ち持続可能な企業を目指すという目的からサステナビリティ・レポートというものを発行していて、これは企業の経済・環境・社会・企業統治に関する情報を載せています。

環境問題や労働問題に対して、強い意識を持つ投資家が率いる運動が、南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)を崩壊させたり、ナイキ(NKE)にサプライチェーンの見直しを強制させました。(ナイキは90年代後半に、同社が生産を委託していたベトナムなどの工場で、児童労働をはじめとする問題が発覚し、NGO(国際協力に携わる非政府組織)の不買運動により、米国での売上げが1年で7割も減少した過去があります)。

また、近年ではアップル(AAPL)が生産を委託している中国で過重労働による自殺が増加したり、ドイツの自働車メーカーであるフォルクスワーゲンは排ガスで不正を行っていることが発覚しました。その後アップルは労働慣行を見直し、フォルクスワーゲンは数十億ドルの罰金を科せられました。

このように、サステナビリティを無視すれば、訴訟や罰金、損害賠償、不買運動、客足の離散など、社会的な制裁を受けるので、長期的な利益にマイナスの影響が出ます。一方でサステナビリティを意識した経営をすれば、短期的にはコストが増加するものの、長期的には業務の効率性が向上し、結果的に将来のリターンを高めてくれます。

そこで具体的な銘柄は?と言っても、S&P500種構成銘柄の約8割がサステナビリティ・レポートを発行し、サステナビリティを意識した経営をしているなら、S&P500種に投資をすることで、目的は果たされます。
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また、投資家が社会問題を意識した投資をすることで、感心しない業種や会社への投資を敬遠するなら、むしろそっちへ投資した方がリターンが高くなるかもしれません。

感心しない業種といえば、タバコ、アルコール、武器、ギャンブル、ゲーム、原子力発電、石油などです。

タバコ銘柄といえば、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)やアルトリア・グループ(MO)があります。アルコール銘柄ではアンハイザー・ブッシュ・インベブ(BUD)。武器銘柄ではロッキード・マーチン(LMT)、ノースロップ・グラマン(NOC)、レイセオン・カンパニー(RTN)。ギャンブル銘柄にはラスベガス・サンズ(LVS)。ゲーム銘柄はアクティビジョン・ブリザード(ATVI)。原子力発電銘柄はエクセロン(EXC)。石油銘柄はエクソン・モービル(XOM)があります。

【反社会的銘柄10種】
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これが誰からも褒められない、誰にも言えない、みんなから嫌われている10銘柄です。どうですか?サステナビリティ・レポートを発行している意識の高いS&P500種に投資するより、ずっと魅力的な銘柄だと思いませんか?

グッドラック。

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