バフェット太郎です。

7日のNYダウ株式市場は+371.32ドル(+2.08%)高の1万8259.60ドル、S&P500指数は+46.34pt(+2.22%)高と10営業日ぶりの上昇となりました。クリントン大統領候補のメール問題で再捜査していたFBI(連邦捜査局)が、訴追しないとの方針を決定したことが安心材料となりました。でもこれって、まるでブリグジットの時と同じじゃないか…。

わずか四ヵ月前、英国はEU(欧州連合)離脱の是非を問う国民投票で残留派がリードするなか、投票日の一週間前に残留支持派の女性議員ジョー・コックス氏が銃で撃たれて死亡した事件がありました。もともと残留派がリードするなかでのこうした事件を受けて、英国はEUに残留するだろうとの期待感がさらに高まり、株式市場も上昇していました。しかし、結果は「離脱」という不合理な選択だったわけです。

さて、いよいよ明日に迫った大統領選ですが、もともと世論調査でリードしているクリントン大統領候補が、直前になってさらに支持率を伸ばす出来事が起きるなど、ブリグジットの時とまるで状況が同じです。だからと言って、トランプ氏が大統領になるというわけではありません。投資家はこうした経験から、世論調査やブックメーカーを信じてはならないと学んだことを忘れてはいけないということです。
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S&P500指数の日足チャートは、弱気の下落トレンドチャネルを形成しています。今夜2140ptまで上昇し、翌日の大統領選挙の結果次第でクリントンが勝てばレジスタンス(上値抵抗線)を突破し、トランプが勝てば2000ptのサポートライン(下値支持線)を目指して急落する展開になると思います。
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VIX(恐怖)指数の日足チャートです。VIX指数は前日比-16.88%と、市場は急速にリスクオンに傾いていますが、みんなが思っている以上に、「まさか」の出来事は頻繁に起こるし、ヒトは不合理な選択をするものだということを忘れないでください。

グッドラック。
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