バフェット太郎です。

市場環境が刻々と変化する複雑な投資の世界において、リスクマネジメントは全ての投資家にとって必要なスキルです。

米大統領選挙でトランプ氏が勝利してからというもの、景気刺激策や法人税の減税、金融規制の緩和への期待感からトランプラリーが続いており、NYダウ株式市場は史上最高値圏で推移しています。一方で投資家たちは過度な過熱感から暴落もあり得ると警戒感を示しています。

さて、投資家は将来の暴落が意識される中でどのようにリスクマネジメントするべきでしょうか。結論から言えば、レバレッジは控えて、優良ディフェンシブ銘柄を中心に運用するべきです。

そもそも、株式市場が暴落することが必然です。過去そうであったように、これからもそれは変わらないです。株式市場が今、目の前で暴騰しているように暴落も必然なのです。ただ、いつ暴落するのかということだけが誰にもわからないのです。

そこで、必然的に起こり得る暴落局面において、どのようにリスクマネジメントをするべきか、その発想のヒントにリチャード・ブックステーバー氏はゴキブリの防御システムを参考にしました。
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リチャード・ブックステーバー氏とは『市場リスク 暴落は必然か』の著者で、MIT(マサチューセッツ工科大学)で経済学博士号を取得後、ソロモン・ブラザーズやモルガン・スタンレーで計量分析やリスク・マネジメントを担当し、87年のブラックマンデーや98年のLTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)の破綻を間近で見てきた人物です。

ゴキブリが出現したのは約3億年前とも言われていますが、ゴキブリのような下等生物が過酷な生存競争に勝ち抜いてこれた理由のひとつに、ゴキブリが持つ防御機構が挙げられます。

ゴキブリの防御機構とは、空気のわずかなゆらぎから離れること、ただそれだけです。ヒトは、何か危険があるかもしれないということを、目や耳、鼻などの五感から察知して回避しようとしますが、一方でゴキブリは空気の動きを感知すると、その情報が脳に伝わることなく、足が動き、逃避行動に移るのです。つまり、貴重な情報を無視して空気のゆらぎだけで動いているというわけです。

このように、複雑な投資の世界において投資家が淘汰されず長く生き残るためには、ゴキブリのような単純な防御機構を投資スキルとして身につけなければなりません。そのためにはレバレッジは控えて、地味で退屈な優良ディフェンシブ株へ投資し長期で保有することが最適解だというわけです。

グッドラック。
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