バフェット太郎です。

新興国株投資がいよいよヤバくなってきました。

FRB(米連邦準備制度理事会)が一年ぶりの利上げに踏み切ったことに加えて、来年以降、利上げペースが加速すると予想されていることから、新興国から投資資金が加速度的に流出すると思います。

これまで新興国の政府や企業は、資源価格高騰の恩恵を享受するように成長してきました。しかし、資源価格が低迷すると、政府の財政収支は悪化し、企業の収益も悪化し始めました。それでも彼らは低利のドルを調達して自国に投資して成長しようと頑張ってきたわけです。その結果、ドル建て債務残高は2008年末に比べて2倍に増えました。

今、米国金利が一段と加速すると、新興国への証券投資は引き上げられ、そのお金が米国に流入することが容易に想像できます。また、そうなればドルが買われ新興国通貨が売られるわけですから、新興国の政府や企業にとってドル建て債務の返済負担が大きくなることを意味します。
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そのため、新興国の政府や企業は返済負担を少しでも減らすため、自国の通貨高を望みます。しかし、自国通貨高に誘導するためには中央銀行が利上げに踏み切らなければならないので、それは結果的に景気回復を抑制させることに繋がります。

つまり、利上げをすれば景気回復を抑制し、利下げをすれば自国通貨安が加速して返済負担が大きくなるという最悪の状況に陥っているわけです。また、通貨防衛のために中央銀行が外貨準備を取り崩してドル売り自国通貨買いをするという道もありますが、マレーシアやトルコなど一部の新興国では、外貨準備が十分でないことから長い間為替をコントロールすることはできません。

そのため唯一の方策は自国通貨安を容認し、輸出競争力を高めるしかありません。当然、自国通貨安は企業にとって返済負担が大きくなるのでデフォルトの連鎖になると思います。

従って、新興国株への投資タイミングは企業のデフォルト連鎖が相次ぎ、見るに堪えない(つまりボコボコに売られる)状況が続いた後にやってくるというわけです。

グッドラック。
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