バフェット太郎です。

突然ですが、みなさんは不確実性の高い年は、一部利食いをするなどしてポジションの縮小、ないしは解消をするべきだとお考えでしょうか。もし、そう考えるなら、あなたは長期投資家には向いていないので、考え方を改めるかトレーダーに転向した方がいいです。なぜなら、そもそも未来とはいつだって不確実性の高いものだから、それがポジションを縮小したり解消したりする理由にはならないからです。

昨年の今頃、とあるインタビューでアナリストがリポーターの「今年はどんな一年になりそうですか?」という質問に「今年はいつになく不確実性の高い年になる」と答えました。

確かに英国はEUの離脱を決定したし、米大統領選挙ではトランプ氏が勝利しました。しかし、NYダウは英国がEUを離脱しても、米大統領選挙でトランプ氏が勝利しても、ガンガン買われて史上最高値を更新し続けました。

つまり、不確実性の高さがポジションを縮小したり解消したりする理由にはならないのです。では、不確実性の高い未来に賭ける投資の世界において、どのような投資戦略で挑むべきなのでしょうか。

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結論から言えば、ディフェンシブ銘柄を中心にしたポートフォリオをつくり、長期で運用するべきです。未来とは不確実であるからこそ、どんな状況でも確実に買われる事業への投資なら、リスクを大幅に軽減できるだけでなく、配当を再投資することで将来の強き相場に備えることができるのです。

具体的なセクターを挙げれば、食品、飲料、菓子、アルコール、タバコ、日用品、医薬品などです。不況だからと言って、数ドルの菓子やソフトドリンクまでケチる人はいないし、洗剤の量を減らす人も髭剃りの回数を少なくする人も、クスリを飲む量を減らす人もいません。このように、どんな状況でも確実に買われる事業への投資は、市場が暴落しているときに配当を再投資することで、市場平均に差をつけることができるんです。

2017年は春から夏頃までは気持ちの良い強気相場が続くかもしれませんが、それ以降から弱気相場に突入し、秋にかけて大きな調整が入ると思います。その時にディフェンシブ株に投資している投資家たちは、他の投資家同様に一緒に相場から逃げ出さないでください。その時こそ「買い場」なんだから。

グッドラック。
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(参考文献:「市場リスク 暴落は必然か 」「投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識 」「投機バブル 根拠なき熱狂―アメリカ株式市場、暴落の必然 」)