バフェット太郎です。

ウォールストリートジャーナルによれば、サウジアラビアが年内から少なくとも日量48万6000バレルの原油の減産を実施しているとのこと。

OPEC(石油輸出国機構)は16年11月末、日量120万バレルの協調減産でサプライズ合意したわけですが、世界最大の原油輸出国でありOPECのリーダーでもあるサウジが、他の加盟国に先行して迅速に履行しているようです。
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チャートは原油先物相場の日足チャートです。そもそも減産合意は原油価格を上昇させるためで、そのため11月末のサプライズ合意以降、原油価格は大幅に上昇しているわけですが、その合意が実際に履行されていなければ再び原油価格は40ドル台へ下落してしまいます。

では、履行されないということは実際あるのかというと、可能性は低いと思います。なぜならサウジが国営石油会社のサウジアラムコのIPOを控えているからに他なりません。

サウジアラムコの予想時価総額は2兆ドルとも言われており、時価総額が10%上昇するだけでも2000億ドルもの差が生まれるわけです。加えて、企業価値は将来の利益見通しで決まるため、サウジは原油価格が将来に渡って緩やかに上昇、安定する見通しが立つことが望ましいです。

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そのため、5月のOPEC総会では減産が確実に履行されていることを証明しなければなりません。さらに原油価格が想定していたよりも上昇していなければ、減産の規模拡大と延長も検討されると思います。

なぜなら先ほども述べたように企業価値は利益見通しで決まるため、原油価格が再び下落し、投資家が悲観的な見通しになった場合、サウジアラムコの時価総額も低くなってしまうからです。

従って、原油価格はシェールオイルが増産体制に入っても50ドル~60ドル台で比較的安定して推移し、エネルギー株への悲観的な見方が少なくなりズンズン買い戻されるようにして上昇すると思います。

グッドラック。

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