バフェット太郎です。

ドル円の為替相場は一時1ドル111.98ドルとドル安円高が加速しましたが、現在は急速にドルが買い戻されています。これは何かがドル買いの買い材料になったというわけではなく、テクニカル的な動きによる自律反発です。

トランプ次期大統領はかねてから米国で最も雇用を創出する大統領になると公言し、大統領就任前にも関わらず、製造業に対して国内回帰するように圧力をかけてきました。しかし、このままドル高が進めば製造業者の輸出競争力は弱まり、せっかく国内で生産しても製品が思うように売れないなんてことになりかねません。

そのためトランプ氏はドル高を牽制するようにウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで「ドルは高すぎる」と発言したことでドルが売られました。しかし、1ドル112ドルを割り込んだところでドルは急速に買い戻され、現在1ドル115円で推移しています。
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チャートはドル円の日足チャートです。

大統領選挙の安値1ドル101.18円を0、直近の高値1ドル118.66円を100とした場合、61.8%の位置が1ドル111.98円です。61.8%とは何かというとフィボナッチ比率です。通称「黄金比率」なんて言ったりもします。特別ドルに買い材料がなかったにも関わらず、買い戻されたのはフィボナッチによる自律反発である可能性が高いです。

さて、今後のドル円相場ですが大きく乱高下しやすい展開になると思います。ドル安に傾く主な要因は、今回と同じようにトランプ次期大統領が米国の輸出競争力の低迷を防ぐためドル高を牽制します。一方でドル高に傾く主な要因はレパトリ減税です。

レパトリ減税とは本国投資法とも言い、企業が海外で稼いだお金を本国に戻す際、減税措置をするものです。通常であれば35%程度課税されますが、これをトランプ新政権では10%にすることが期待されています。そのため、米国の多国籍企業が海外に蓄えてある2兆5000億ドルもの海外留保利益のうち、半分の1兆2500億ドルが米国に還流することが予想されています。1兆2500億ドルものドル買い需要を生むわけですから、当然ドル高になることが予想されるわけです。

今年はこの二つの要因が重なるため為替は大きく乱高下します。

グッドラック。
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