バフェット太郎です。

米通信大手のベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)が第4四半期決算を発表しました。内容は悪かったです。

EPSは予想0.89ドルに対して、結果0.86ドルと予想を下回りました。

売上高は予想321億2000万ドルに対して、結果323億4000万ドルと予想を上回ったものの、前年同期比ー5.6%の減収となりました。

減収となった主な要因は、Tモバイル(TMUS)とスプリント(S)との競争が激しく、ワイヤレス部門が低調だったためです。ポストペイド(料金後納)プランの解約率が1.10%と予想を上回ったことに加えて、純増数は予想の72万6000件に対して、結果59万1000件と大きく下回りました。

通信業界は他社との値下げ競争で、ワイヤレス事業の収益が伸び悩んでいたため、それぞれの道を模索していました。ベライゾン(VZ)は英通信大手ボーダフォンからベライゾン・ワイヤレスの未保有株を取得してワイヤレス事業を強化する道を選んだ一方、AT&T(T)は衛星放送大手のディレクTVを買収することで、事業の多角化を目指しました。

今回の決算内容は、多角化を目指したAT&T(T)の戦略が正しく、ワイヤレス事業に傾斜したベライゾン(VZ)が戦略を誤ったような印象を受けます。

さて、そうした中でベライゾン(VZ)はネット大手AOLとヤフーの中核事業の買収を通じて、モバイル広告事業やモバイル動画アプリに力を入れています。しかし、1300億ドルもの巨大な売上高の前では微々たるもので、業績全体を牽引できるほどには育っていません。
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ベライゾン(VZ)の日足チャートです。ダウが史上最高値を更新する中で、同社の株価は冴えません。現在弱気のトレンドチャネルを形成しており、45ドル方向まで下落すると思います。

グッドラック。

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