バフェット太郎です。

米メディアが著名投資家ウォーレン・バフェット氏にインタビューしたことで、彼が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRK.B)が、昨年11月の米大統領選挙以降、株式を120億ドル(約1兆3000億円)買い越していたことが明らかになりました。

バークシャー・ハザウェイ(BRK.B)は2016年1~9月にかけて、52億ドル分の株式を買った一方、約200億ドル分の株式を売却しており、差し引き148億ドルが11月以降に買った株式の原資となったようです。つまり、大統領選挙以降に買い増した銘柄というのは、ずっと前から計画されており、巨額の資金を必要とするために1~9月にかけて株式の売却を急いでいたと考えられるのです。

ただし、個人投資家として大切なことは、バフェット氏が何に投資したということではなくて、NYダウが史上最高値圏で推移する中で株を買い増していることです。

バフェット氏はかねてから、「誰が大統領になろうとも米国経済の成長は止められない」と公言しており、米国に対して強気の見通しを立てています。従って、株式市場が暴落してから株を買おうなどと考えておらず、本質的な価値よりも割安な価格で株が売られている時や、素晴らしい企業の株価がそこそこの値段だったら喜んで買い向かうのです。

一方でバフェット氏をマネている個人投資家たちは、株を買うのは株式市場が暴落するまで待とうと考えます。しかし、それは必ずしも賢明とは言えません。なぜなら、暴落論というのは常にあり、2013年にNYダウが2007年につけた1万4000ドルという当時の史上最高値を超えた時からずっと言われていて、株価に割安感がないと考えられてきたからです。

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つまり、1万4000ドルから株式市場の暴落を待ち、株式を買い控えている投資家たちは現在のトランプ相場の恩恵を全く享受していないことになるのです。今後NYダウがー20%と大暴落したとしても1万6000ドルまでしか下がらず、1万4000ドルから株を買い控えている投資家たちは機会損失をしていることに他ならないのです。加えて、現在に至るまで買い持ちしていることで得られたであろう配当金も得ることができません。

従って、多くの個人投資家がバフェット氏から学ぶべきポイントは、優良企業の株を買うのにタイミングは必要ないということです。だからバフェット太郎はNYダウ史上最高値圏で推移する中でも、平気で株を買い増しているわけです。長期的に見れば投資するタイミングなんてパフォーマンスにほとんど影響しないことは投資の世界では広く知られていることですからね。

NYダウが史上最高値を更新している中、それを喜んでいる投資家はラッキーな楽天家ではなくて、将来の暴落を恐れず、米国の経済成長を信じて株式をギュッと大切に握ってる賢明な投資家たちです。「株はいずれ暴落するから投資家たちはバカを見る」と言ってる評論家気取りの人たちは機会損失をすることでバカをみるのです。

ただ残酷なのは、バカは自分がバカを見ていることに気づきもしないことです。

グッドラック。

(オススメのバフェット関連本「バフェット 伝説の投資教室 パートナーへの手紙が教える賢者の哲学 」「株で富を築くバフェットの法則[最新版]---不透明なマーケットで40年以上勝ち続ける投資法 」「バフェット・コード 」)

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