バフェット太郎です。

2月14日のNYダウ株式市場は、前日比+92.25ドル(+0.45%)高の2万504.41ドルと史上最高値を更新して取引を終えました。上昇した主な要因は、FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長によるタカ派的な議会証言を好感したためです。
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イエレン議長の議会証言は半期に一度で、この中でイエレン議長は利上げについて、「金利の一段の調整が適切かどうか、今後の会合で判断する」として、米国経済が今後も緩やかに拡大する中、「利上げを待ちすぎるのは賢明ではない」と強調、早期の利上げに前向きな姿勢を示しました。

これを受けて金利上昇の恩恵を受けやすい金融株が買われ、ウェルズ・ファーゴ(WFC)+1.58%高、ゴールドマン・サックス(GS)1.30%高、JPモルガン・チェース(JPM)1.60%高、シティ・グループ(C)1.49%高、バンク・オブ・アメリカ(BAC)2.82%高と軒並み上昇しました。

過去を振り返れば、景気に一度火がつくと一気に過熱する傾向があります。そのためイエレン議長は「利上げが後手に回れば、その後急速な利上げを迫られる可能性が高まり、それは金融市場を混乱させ、景気後退に追いやりかねない」と考えているわけです。
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政策金利の長期チャートを眺めると、これまで緩やかに利上げを進めてこれたことなんて一度もなかったことがわかると思います。

多くの投資家たちはこうした歴史を無視し、欧州の政治リスクの高まりから3月の利上げは「ない」と高を括っていました。しかし、あらゆるリスク要因を懸念していればFRBが後手に回りかねません。

最悪なケースは、FRBが利上げに消極的な中で、欧州の政治リスクが高まり、さらに新興国経済のリスクも高まる中で、米国経済だけが景気過熱状態になることです。

こうした中でFRBは急速な利上げに迫られますから、ますます金融市場の混乱要因になりかねません。それを避けるためにも先手を打ちたいと考えるのは自然ですから3月利上げは多くの投資家が想定している以上に「ある」と思いますよ。

グッドラック。

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