バフェット太郎です。

株式投資で成功したいなら、米国の配当貴族株に投資して配当を再投資し長期で保有るだけなので、理論的には簡単です。しかし、現実にそれをやろうとすると多くの困難があることに気づきます。

例えば、20代で配当再投資戦略を実践したくても、給与が低いためなかなか投資に回すだけのお金が用意できません。自動車の購入資金だけでなく、結婚するとなれば結婚式費用やマイホームの頭金、家具家電の購入費用、子育てによるパートナーの離職に伴い、世帯収入の減少など、とてもじゃないけれどほとんどの人にとって投資を継続することが困難です。そうしたことから、少ない資金を積み立て投資するより、相場で一発当てたいとの誘惑に駆られる投資家は多いです。

そうした中で、短期間のうちに相場で億り人になった人々の話を聞くと、「自分にもできるのでは?!」と勘違いし、自己啓発本を読んだ直後の新卒みたいにやたらとテンションが上がってしまい、長期投資を投げ出して相場の世界に意気揚々と足を踏み入れるケースは珍しくありません。

加えて「選択的記憶」が経験の浅い投資家を間違った方向へ押し進めます。選択的記憶とは、人の記憶は都合よく修正されるというものです。例えばアマゾン・ドット・コム(AMZN)の株が上昇しているのを見て「アマゾン(AMZN)株が上がると思ってた!あの時大量に買っておけば今頃は…!!」と考えます。

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しかし実際は、サービスを利用する→便利で感動する→利用者は増えるだろうと予想する→株を買ったら儲かるんじゃない?→調べた結果赤字企業でした。→数年前にITバブルが崩壊するということがあってだな…→買わない。

このような思考回路で将来への懐疑心から「買わない」を選択したにも関わらず、「利用者は増えるだろうと予想する→株を買ったら儲かるんじゃない?」のところだけを切り取り、「アマゾン(AMZN)の株が上がると思ってた!」と直感に従えばよかったと後悔する投資家が多いのです。

後知恵は過去の経験を歪め、直観に従うように促し、他の投資家を出し抜かせようとします。しかし、実際は出し抜くどころか相場にただ振り回されるだけで終わるのがオチです。

こうしたことから、米国の配当貴族株に投資して配当を再投資し長期で保有しようと考えても、長く続けられず途中で投げ出してしまう人が多いので、ある程度の覚悟を決めて投資しなければならないことを忘れないでください。

グッドラック。

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