バフェット太郎です。

日本経済新聞に「新興国投資じわり再開」との記事。資源価格の上昇を背景に新興国ファンドへの資金流入が加速しており、先日ついに半年ぶりの高水準を記録したとのこと。
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(出所:日本経済新聞

昨年11月にドナルド・トランプ氏が大統領選挙に勝利すると、ドル高と先行き不透明感から新興国の株式と債券が大量に売られましたが、マーケットが次第に冷静さを取り戻すと、再び新興国へ投資マネーが流入してきました。

大統領選挙以降の「トランプ・ラリー」では、米国株とドルを買い、米国債と新興国資産を売るというのが定石だったわけですが、資源価格が回復し始めると米国株買いに一服感が出て、一転して新興国株が買われ始めました。しかし、だからと言って新興国株に楽観的になるのはまだ早いです。
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チャートは新興国株ETFのiシェアーズMSCIエマージング・マーケットETF(EEM:青)とコモディティETFのiシェアーズS&P・GSCIコモディティ・インデックス・トラスト(GSG:緑)の過去一年間の推移です。

チャートを眺めると、コモディティ価格が新興国株ETFの先行指標になっていることがわかります。現在、原油価格はOPECの減産が着実に進んでいるにも関わらず伸び悩んでいます。これはシェールオイル企業の採算ラインである50ドルを超えていることから、シェールオイル増産による需給悪化が懸念されているためです。

そのため、コモディティ価格がすでに低迷を始めているということは、近い将来、新興国株も低迷し始めることを意味します。

グッドラック。

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