バフェット太郎です。

投資家の中には、値上がりした株を売って得たお金で、まだ値上がりしていない株に乗り換える人がいますが、ハッキリ言ってそういう投資はしない方が賢明です。

著名投資家ウォーレン・バフェット氏に影響を与えたフィリップ・フィッシャーは、投資を三人の新卒社会人に例えて、株の乗り換え行為を戒めます。

例えば、あなたが三人の新卒社会人と次のような投資契約を結んだとします。投資契約は一人ひとりにそれぞれ3000万円貸し出す一方で、年収の一割を毎年配当として受け取るというものです。

A君は3000万円の中から仕事の勉強として本やセミナー代を支払い、会社で実績を上げて順調に出世した結果、年収は右肩上がりで増え続けました。

B君は3000万円を使って子供のころから夢だったパン屋さんを開業しますが、働いても働いてもなかなか手元にお金が残らず苦労することになりました。

C君は3000万円で世界一周の旅に出て、帰国後は職に就かず、お金を稼がなくても楽しく生きていく道を模索しながら、街で自作のポエムを売っていました。

あなたは三人に投資した結果、A君から安定した配当を得ることができましたが、B君からの配当は不定期でした。C君にいたってはポエムが気持ち悪いので配当はありませんでした。

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この場合、A君から十分に配当を得たからといって、A君への投資資金を引き上げて、B君とC君にお金を振り分けて投資しようとするでしょうか。

A君にさえ投資していれば、毎月安定した配当が得られるだけでなく、年収が上がっていることから配当も右肩上がりで増えていくので、誰もA君から投資資金を引き揚げようとは思わないはずです。

しかし、投資の世界ではA君で十分稼いだからという理由で、B君やC君に乗り換える投資家が多いです。もちろん、A君から引き揚げたお金でB君に投資して、B君がそのお金をもとに新作のパンを作って大ヒットさせたりする可能性もあるかもしれませんし、あるいはC君に追加で投資したら、新作ポエムのネタを探すとか言ってまた世界一周してきて、貧しい国でタダ同然で拾ってきたような石をパワーストーンとして日本で転売したら大金持ちになってしまったということも起こり得るかもしれません。

ただし、そのような「奇跡」はほとんどの場合で起こり得ないので、多くの投資家にとってA君に投資をし続けた方が賢明であることは間違いありません。

グッドラック。

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