バフェット太郎です。

3月3日のNYダウ株式市場は、前日比+2.74ドル(+0.01%)高の2万1005.71ドルと小幅高で取引を終えました。この日の注目材料は、FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長のシカゴでの講演でした。

ここでイエレン議長は雇用を巡る指標とインフレが力強さを維持すれば、FRBは今月3月の会合で利上げを決定すると話しました。これを受けて利上げの恩恵を受ける金融株が買われました。

ただ、利上げそのものは資金調達が割高になるため株式市場にとってはマイナスで、イエレン議長の講演後、株式市場は小動きでした。

イエレン議長の講演に先立ち、FRB高官から今月14日・15日のFOMCで利上げが決定される可能性があることを示唆する発言が相次いでいたので、イエレン議長の発言は、多くのFOMCメンバーと同じであることが確認されました。

イエレン議長は講演で、「自身の議長就任以来初めて、国内外で差し迫った問題が見当たらない状況になっているため、今年は利上げはより速いペースで上昇していく公算があり、2015~16年ほど時間がかからない」と指摘しました。

昨年末、FRBは2017年の利上げ回数を3回と予想し、市場は2回と予想していましたが、過去の経験則に従えば一度景気が過熱すれば利上げペースがズンズンと加速する傾向にあるため、投資家は3回以上も視野に入れておくべきです。
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CMEフェドウォッチによれば、市場が織り込む3月の利上げ確率は、今週初めには30%程度でしたが、FRB高官が相次いで利上げを示唆する発言を繰り返したことで75%まで上昇、そしてイエレン議長の講演後、ついに82%まで達し、3月の利上げがほぼ確実のものとなりました。

さて、そもそも利上げをするとどうなるのかと言うと、企業は資金調達のコストが増大し、個人はマイホーム購入時の借り入れコストが増大します。従って、利上げそのものは経済にマイナスの影響を与えるので、株価が下がると予想する人は少なくありません。

しかし、FRBが利上げをするということは、米国経済が好調であることに自信を示していることに他ならないので、中・長期的には上昇トレンドとなります。従って、目先の調整局面は押し目買いのチャンスというわけです。

また金利の上昇局面において、利息のつかない金(ゴールド)は売られやすいと考えている人が多いですが、実は金利の上昇局面はインフレが懸念されていることからインフレ・ヘッジの手段として金も買われやすいのです。ちなみにバフェット太郎は2020年末頃まで金と金鉱株は上昇すると予想しています。

グッドラック。

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