バフェット太郎です。

「3月15日に気を付けろ」

ジュリアス・シーザーはこの警告を無視したために殺されましたが、投資家がこの警告に従うなら、3月14日と15日の二日間にわたって開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)は気を付けた方が良いのかもしれません。

3月は「狂乱の3月」とか「嵐の3月」と比喩されやすく、株価は上旬に上昇し、中旬頃からギクシャクしだし、下旬に下げる日が多くなるという傾向にあります。

これは3月17日(第三金曜日)がトリプルウィッチング(三人の魔女)といわれていて、株式先物取引と株価指数オプション取引、個別株オプション取引の三つの取引期間が満了日になるため、機関投資家たちが一斉にポートフォリオの調整を行い、翌週から下げやすい傾向にあるからです。また、大統領選挙の翌年は弱い傾向にあるのも注意が必要です。

4月に入れば第1四半期決算の発表が相次ぐため、ここではポジティブサプライズが期待されやすく、相場は決算発表に先立ち上昇する傾向があります。加えて大統領選挙の翌年の4月は大きく乱高下を繰り返しながら、総じてかなりの上昇を見せやすいです。

とは言え、長期投資家はこうしたアノマリーや短期的な相場に惑わされずに、コツコツと買い増していかなければなりません。ダウ平均が史上最高値を更新する中で、株価が下がって値ごろ感が出てから買おうとか考えるのは間違いなのです。

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先日、著名投資家ウォーレン・バフェット氏がCNBCの独占インタビューで答えたように、将来の相場がどうなるかなんて誰もわからないし、10年、20年、30年と時間が経てばうまく行くのだから、「投資をいつまでも始めないのはひどい間違い」なわけです。

ただし注意しなければならないのは、長期投資をするなら、その投資対象銘柄が長期投資戦略に適う銘柄かどうかです。長期投資戦略に適う銘柄とは、退屈で地味なディフェンシブ銘柄のことで、具体的な銘柄を挙げるとジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)やプロクター&ギャンブル(PG)など、S&P100種に採用されている超大型のヘルスケア株や生活必需品株などです。

しかし、多くの投資家は長期投資と言うと、将来の成長に賭けるようなグロース株投資をしがちです。例えばフェイスブック(FB)やアマゾン・ドット・コム(AMZN)などです。しかし、これらは将来のビジネスモデルがどうなっているか誰にもわからないので長期投資には向かないのです。

また、こういうグロース株に投資しようと考える人の多くはツイッター(TWTR)やシェイクシャック(SHAK)など「将来有望のグロース株」にも投資しようと考える人たちです。これらの銘柄がどうなったかと言えば「低迷」です。

ツイッター(TWTR)やシェイクシャック(SHAK)だけ損切りし、フェイスブック(FB)やアマゾン(AMZN)だけは都合よく保有しているなんてことはあり得ないので、グロース株に長期投資するというのは、やはりみんなが思っているほどずっとずっと難しいことなのです。

それでもあなたがアマゾン(AMZN)をはじめとした「将来有望のグロース株」の未来に賭けることを誰も止めたりしません。なぜなら、あなただけは都合の良い取引ができる可能性があるのだから。

グッドラック。

(参考文献:アノマリー投資 ――市場のサイクルは永遠なり (ウィザードブックシリーズ)

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