バフェット太郎です。

突然ですが、みなさんはどんなお宝銘柄に投資していますか。

バフェット太郎の保有銘柄は、ウォルマート・ストアーズ(WMT)、コカ・コーラ(KO)、アルトリア・グループ(MO)、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)、プロクター&ギャンブル(PG)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)、IBM、マクドナルド(MCD)、エクソン・モービル(XOM)の計10銘柄で、投資家でなくとも、誰もが知っている超大型の優良銘柄ばかりに投資しています。

これらの銘柄を見てわかる通り、バフェット太郎は誰も知らないような銘柄を発掘したりすることはしていません。多くの個人投資家は、本質的な価値よりも割安に放置されていて、誰も知らないようなお宝銘柄を発掘しようとしていますが、そうした努力は長期的に見れば投資パフォーマンスにあまり影響を与えないことが広く知られています。また、投資タイミングを計ることも銘柄選択同様に投資パフォーマンスに影響を与えません。

こうしたことから、バフェット太郎は銘柄選択にそれほど時間をかけていないし、財務諸表を深く読み込んだりすることもしていません。(でも最低限のことは把握しているよ)。また、著名投資家ウォーレン・バフェット氏がウォルマートやベライゾンを売って、アップル(AAPL)を買ったからといって、バフェット太郎もウォルマートやベライゾンを売って、アップルを買おうとは思いません。だって銘柄選択は投資パフォーマンスにそれほど影響を与えないことを知っているから。

世界のファンド・マネジャーたちは市場を出し抜くために、本質的な価値よりも割安に放置されていて、誰もが見落としているお宝銘柄を発掘することに余念がありません。それでも市場平均を上回るパフォーマンスを残せるのは一握りのファンド・マネジャーだけなので、片手間の資産運用をやっているような個人投資家たちは、銘柄選択なんかせずに、市場平均に連動するETFやインデックスファンドに投資した方がはるかにマシだということがわかります。

では、片手間で資産運用をやっている個人投資家たちは、銘柄選択をせず、タイミング投資を無視して一体何を頑張ればいいのでしょうか。結論から言えば、人的資本を最大化することに努力すべきです。
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米国の経済学者、ゲーリー・ベッカー氏は、ひとは誰もが働いてお金を稼ぐ能力を持っていると考えていて、これを「人的資本」と呼んでいます。この人的資本を労働市場に投資することで、ぼくたちは利潤を得ているのですが、これは金融資本を金融市場に投資して利潤を得ている投資家と同じです。つまり、ぼくたちは誰もがひとりの投資家であると言えるのです。

投資家の中には若くして数千万円~1億円前後のお金を金融市場で稼ぎ出してセミリタイアする人もいますが、これは人的資本を自らの手でゼロにして、労働市場での投資を止めてしまうことを意味しますから、資産を最大化させたい欲張りな投資家はセミリタイアするべきではありません。

セミリタイアしてしまえば、本来、労働市場で得られるはずだった数千万円~数億円をドブに捨てることになるわけで、別の言い方をすれば、数千万円~数億円で無職生活を買うことに他ならないわけです。

ただし、多くの投資家は数千万円~1億円前後のお金を金融市場で稼ぐこともできないので、会社を辞めるという選択肢すらなく、賢明に働かなければならないのですが…。

そして、賢明に働くだけでなく人的資本を最大化させるために、お金を稼ぐ能力も高めなければなりません。とは言え、会社で給与を上げるのは至難の業です。業績が上がったからと言って必ずしも給与が上がるわけではないし、上がったとしても十分な額が上がる保障もありません。つまり、会社で人的資本を最大化するなんてことは無理ゲーで、多くの場合は副業をして稼いだ方が手っ取り早いです。

しかし、出社前や帰宅後、休日を使って仕事をするわけですから、めちゃくちゃ大変だし多くの犠牲を払うことになります。結果、人的資本が小さくて稼ぐ能力がない人ほど、すぐに始められて、労働の苦労も必要としない短期投資の世界で、能力の高い人がいくら頑張ってもできないような市場平均を上回るお宝銘柄の発掘に精を出すのです。

個人投資家の中にはわずか100万円を100億円に増やした投資家もいるので、人的資本が小さくて稼ぐ能力の低い人でも億万長者になるチャンスがあるので、株式市場という巨大なカジノで短期投資というギャンブルに挑みたい気持ちはわからなくもないですが、彼らは100億円を手にした投資家の影で、総額100億円を失った無数の投資家いることを知らなければなりません。そして確率的に言えば、総額100億円を失った無数の投資家の一人になることも、です。

人的資本の低い投資家ほど短期投資の世界でサクッと稼ごうとリスクの高いことをやって失敗しますが、多くの場合で地道にコツコツとアルバイトをして人的資本を最大化させて、インデックスファンドに投資した方が確実にお金持ちになれます。ただし人的資本の低い投資家ほど、アルバイトをしてお金持ちになることよりも、アルバイトをせずにお金持ちにならないことを選ぶわけですが…。

グッドラック。

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