バフェット太郎です。

ぼくたちは誰もが「不安」が大好きです。今から40年ほど前、第三次世界大戦により世界が滅亡するなんていう話が、リアルな現実として意識されていました。

当時、米国はベトナム戦争で敗戦したことを受けて財政が悪化し、金本位制を放棄してドルの信認が大きく揺らいだ時期でした。オイルショックにより原油が高騰、米債とドルが急速に売り込まれる中で、世界最終戦争は実現可能性の高い未来として意識されていたのです。

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それから40年、世界最終戦争は起きることなく、今度は日本が財政破綻するなんていう未来が意識され始めました。日本が財政破綻すれば円は紙クズになるので、投資家界隈では、わざわざ香港のHSBC証券に口座を開設しに行き、現地で運用するなんていうのも流行りました。(これは結局、ネットワークビジネスの人たちにカモにされただけでなく、インチキ系アクティブファンドに割高な手数料をむしり取られただけだったそうです)

しかし、2017年現在、多くの不安とは裏腹に、プライマリーバランス(基礎的財政収支)が黒字化していないのにも関わらず、日本が財政破綻するなんていうことはもう話題にならなくなりました。一時の不安とはその程度のものであり、別の言い方をすれば不安とは「娯楽」のようなものだということです。

投資家の多くは、資産を最大化させたいわけではなくて、将来の言い知れぬ不安から逃れるために少しでもお金を増やそうと投資をしています。でもその不安を「娯楽」と考えれば、投資家は「娯楽」にお金を払っているだけなのかもしれません。

グッドラック。

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