バフェット太郎です。

相場が極端に強気であればあるほど、トレーダーたちの資産は勢いを増して大きくなります。しかし、そうした極端な強気相場が永遠に続くことはないため、いずれ華々しく散る運命が待っているだけです。

日本の株式市場は、2002年から2008年にかけて戦後最長の景気回復を記録しました。この時期に多くのカリスマトレーダーが誕生しましたが、今でも現役でカリスマトレーダーをやっている投資家は数えるくらいしか残っていません。

金融危機後の2012年以降、戦後三番目となる景気拡大期で億万長者になったカリスマトレーダーはたくさんいますが、彼らが次の景気拡大期でも同じように資産を増やしているかは怪しいものです。これは2008年に多くの億万カリスマトレーダーたちが淘汰されていったように、彼らも同じような運命を辿る可能性が高いからです。

投資の世界には、未来を正確に予想できる者は一人もいませんが、億万長者になれる投資家はたくさんいます。これは、市場参加者が多すぎるので、その中から勝ち続ける運の良い投資家が確率的に必ず誕生するからです。別の言い方をすれば、億万カリスマトレーダーは自身の投資能力が他人よりも優れているからではなくて、たまたま偶然、まぐれで億万長者になっただけなのです。

しかし、バカは自分がバカだということに気づかないので、本当に自身の投資能力が他人より優れていると信じて疑いません。そういうまぐれで億万長者になったカリスマトレーダーたちが、自分の素晴らしい投資能力を、能力が劣っている人たちにも分けてあげようと、自分がいかにして成功し、暴騰銘柄を買ってきたかと言うことを自慢気に披露するわけです。

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世の中にはもっと愚かなバカがたくさんいるので、バカの話を真に受けて、将来値上がりが期待できる株を同じような手法で分析し、見つけようとします。

しかし、カリスマトレーダーが億万長者になれた理由は、優れた企業分析能力のおかげではなくて、その投資手法がたまたまトレンドに合致しただけに過ぎないからです。従って、強気相場が終わり弱気相場になれば、その投資手法も通用しなくなり、みんな仲良く華々しく散るだけです。

ちなみに、次の強き相場でも同じ投資手法が通用すると思ったら大間違いですよ。多くのカリスマトレーダーたちが景気後退局面や次の強き相場で資産を溶かしたり、資産の増加率が明らかに鈍化しているのは、同じ投資手法が通用しないことを意味しているからに他ならないからです。

従って、多くの投資家たちは、市場を出し抜くために企業分析に精を出すより、S&P500指数に連動するインデックスファンドやETFに投資して配当を再投資する方が賢明な選択だと思います。

グッドラック。

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