バフェット太郎です。

ウォールストリート・ジャーナルによれば、過去15年間の運用成績をアクティブ運用とパッシブ運用で比較した場合、アクティブ運用の9割がパッシブ運用に敗れたとのこと。

ちなみに、米国の大型株ファンドでは92.2%、中型株ファンドでは95.4%、小型株ファンドでは93.2%がそれぞれのベンチマークを下回りました。敗れた9割のファンドの中には、途中で清算されたり統合されたりして消滅したファンドも含まれています。
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また、パッシブ運用と同等の成績を収めているファンド・マネジャーでさえ、毎年市場平均をアウトパフォームし続けることはできません。

さらに、英国のEU(欧州連合)離脱によるブリグジット・ショックや、大方の予想に反して大統領選挙でトランプ氏が勝利するなどボラティリティが高まった時でさえ、多くのアクティブ運用はパッシブ運用をアウトパフォームすることができませんでした。

つまり、多くの投資家にとって指数に連動するように設計されているパッシブファンド投資した方が、アクティブファンドに投資するよりもはるかにマシで、満足のいくリターンが期待できるというわけです。

ただし、多くの投資家はこの事実を知りながらも、個別銘柄に投資したりするのはどうしてでしょうか。行動経済学の世界では、多くの投資家は自信過剰バイアスに支配されていると主張しています。

例えば、自身の自動車運転技術が平均以上であるかとの問いに8割以上の人が「Yes」と答えました。実際に平均以上の人は5割しかいないはずなのでこれはおかしな話です。また、自身の仕事ぶりが社内の平均以上であるかとの問いにも8割以上の人が「Yes」と答えていることから、どうやら我々は自分が他人よりも能力が優れていると考えているようです。

投資の世界も同じで、多くの投資家は自分は他人よりも優れた運用成績を残せると信じているので個別銘柄に投資したりするのです。そしてそういう投資家に限って大概すぐに退場するか、自分はダメな投資家だからと開き直っていつまでもクソみたいな銘柄に投資し続けて市場平均をアンダーパフォームし続けるのです。

最近投資を始めたばかりの人にだけこっそり教えると、実は昨年のS&P500指数のトータルリターンが+11.9%と二桁増だったのですが、この強き相場でマイナスを出した恥ずかしい投資家がゴロゴロいるんです。

彼らはブリグジットとか大統領選挙とか、あるいは利上げとかに反応して相場から離れたり、トレンドと真逆の運用をしてしまった人たちです。

ただS&P500を買い持ちしていれば儲かった簡単な相場なのに、彼らは自信過剰バイアスに支配されているのにも気づかずに頻繁に株の売買に精を出して積極的に損を出していたわけです。

そのため、これから投資を始める人は、そんなバカでマヌケなことをしないように、S&P500インデックスファンドのようなパッシブ運用をした方が良いですよ。上のグラフからわかる通り、アクティブ運用に対してパッシブ運用の勝率は9割を超えているのだから。

グッドラック。

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