バフェット太郎です。

25日のNYダウ株式市場は前日比+74.51ドル(+0.36%)高の2万1012.42ドルと、2万1000ドルの大台を回復して取引を終えました。また、S&P500指数は同+5.97pt(+0.25%)高の2万404.39と史上最高値を更新しました。

上昇した主な要因は、FRB(米連邦準備制度理事会)が発表した5月2ー3日の日程で開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨を好感したためです。

この議事要旨によれば、FRB高官の多くは間もなく利上げが適切になると想定しつつも、最近の経済指標の弱含みが一時的とするだけの証拠が得られるまで、利上げは待つべきだとの考えで一致したそうです。

これまで6月13ー14日の日程で開催されるFOMCで利上げが実施される可能性はほぼ確実とされていただけに、やや疑念が生じました。また、利上げの見送りは株式市場に過熱感を再燃してしまう懸念もあるため、短期的なボラティリティの高まりに投資家たちはより注意深くならなければなりません。

ただし、5月2ー3日のFOMC後に発表された4月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が予想18万5000人増に対して、結果21万1000人増と予想を上回ったことや、失業率が4.4%と約10年ぶりの水準に改善したことから、5月の数字もネガティブ・サプライズがない限り、「6月の利上げはあるだろう」との見方が大半を占めています。

これまでのところ、住宅市場の引き締まりと企業の設備投資の加速、そして堅調な労働市場が利上げの追い風となっているものの、最近は消費者信頼感や消費支出などの経済指標が減速しているため、これをどのようにFRBが考えるのか、そして6月13ー14日のFOMCでいかなる決断を下さすのかが注目されます。

★★★

さて、ダウが2万1000ドルの大台を回復する中で、配当再投資を実戦する投資家たちはどのような運用を心掛けるべきでしょうか。

結論から言えば、相場を予想して頻繁に売買を繰り返したり、投資戦略を変更したりするのではなく、これまで同様一貫した投資スタイルを貫くべきです。投資の世界では、常に市場平均を上回るような、あるいは常に誰からも称賛されるような投資戦略というものは存在しません。

そのため、どんな投資戦略であれ「あっちに投資すればよかった…こっちに投資すればよかった…」と後悔する局面は誰にでも訪れます。特に、バフェット太郎のように大型のディフェンシブ株に投資している人たちは値上がり益が見込めないため、多くの投資家たちは途中で挫折して、グロース株や小型株に乗り換えます。

ただし、小型株は多産多死であるため、必ずしも大型株をアウトパフォームすることが保証されているわけではありません。例えば、現在も生き残っている小型株100銘柄の過去のパフォーマンスは脅威的なものですが、淘汰されてしまった1900銘柄もの小型株を加えた合計2000銘柄の平均パフォーマンスは大型株のそれより見劣りします。その証拠に米国の小型株で構成されたラッセル2000指数は、ダウ30種のパフォーマンスと比較するとアンダーパフォームしていることがわかります。
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ちなみに、このチャートは配当再投資を含めたトータルリターンではないので、配当利回りの高いダウ30種が配当利回りの低いラッセル2000指数をさらに圧倒していることは言うまでもありません。

ただし、多くの投資家たちが小型株に魅了されるのは、うまくタイミングを捉えることができれば短期的にお金持ちになれることと、10~15年程度の期間であれば大型株のパフォーマンスを上回ることが多いからです。これはグロース株も同様です。別の言い方をすれば、バフェット太郎のような投資戦略は20年以上の長期投資を前提としているわけです。

こうした覚悟のない投資家は、長期投資なんてやらずに株式市場という巨大なカジノでギャンブルをした方がよっぽど高いリターンが期待できますよ。もちろん、カジノで身包みをはがされるのは「素人」と相場は決まっているのですが。

グッドラック。

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