バフェット太郎です。

労働省が発表した5月の米雇用統計は予想を下回る悪い数字でした。

非農業部門就業者数は前月比予想18万4000人増に対して、結果13万8000人増と予想を大きく下回りました。

3月と4月分の非農業部門就業者数は合計6万6000人下方修正されました。

失業率は予想4.4%に対して、結果4.3%と2001年5月以来の低さでした。

労働参加率は62.7%(4月は62.9%)に低下し、1970年以降で最も低い水準に近づきました。

平均時給は前月比0.04ドル(0.2%)増の26.22ドルと、前年同月比で2.5%上昇しました。

やむなくパートタイム職に就いている人や職探しを諦めた人も含めた広義の失業率は8.4%と、4月の8.6%から低下し、2007年11月以来の低水準を記録しました。

さて、予想を下回る雇用統計も、市場が織り込む6月の利上げ確率は90.7%とほぼ確実と見られています。しかし、それ以降の追加利上げについては不透明感が高まりました。

予想を下回る雇用統計を受けて、6月以降の追加利上げに疑問が投げかけられたことで、米国債が買われ、米10年債利回りは-2.71%pt安の2.15%と7カ月ぶりの水準に低下(価格は上昇)しました。

【米10年債利回り:日足】
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米10年債利回りの急落を受けてドル売りが加速、ドル円は-0.84%安の1ドル110.42円とドル安が進みました。

【ドル円:日足】
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一方でNYダウ株式市場は、前日比+62.11ドル(+0.29%)高の2万1206.29ドルと史上最高値を更新して取引を終えました。

【ダウ平均:日足】
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予想を下回る雇用統計も、失業率が4.3%と低水準で労働市場が依然として底堅いこと、足下の企業業績が好調であること、6月以降の追加利上げが先送りされればドル安が進むこと等を総合的に考えれば、資本財セクター等に追い風となり得るため、株式市場は上昇しました。さらに、三月の高値をブレイクアウトしたことで強気トレンドはまだ続きそうです。

グッドラック。

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