バフェット太郎です。

米国株式市場が最高値圏で推移する中、著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社、バークシャー・ハザウェイ(BRK.B)は、米送配電大手のオンコー・エレクトリック・デリバリーを175億ドル(約1兆9900億円)で買収することで合意に近づいているそうです。

買収金額は、16年に米金属部品メーカーのプレシジョン・キャストパーツを320億ドルで買収して以来最大で、過去三番目に大きい買収案件となります。

オンコー・エレクトリック・デリバリーの買収で、バークシャーの「公益・エネルギー部門」が拡大します。そもそも、「公益・エネルギー部門」のバークシャー・ハザウェイ・エナジーは、米国西部および中西部の18州のほか、英国とカナダでも事業展開しており、昨年の純利益は国内二位の規模となりました。ちなみに、「公益・エネルギー部門」は16年12月期のバークシャーの利益の9%を占めるなど主要事業の一部になっています。

【バークシャー・ハザウェイ(BRK.B)の利益の内訳:16年12月期】
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(出所:「バークシャー・ハサウェイ:アニュアルレポートp78」)

利益の大半を占めるのは「投資・デリバティブ部門」ですが、11年12月期にマイナスに落ち込むなど安定感はありません。

一方で、「製造・サービス・小売部門」や「鉄道部門」、「公益・エネルギー部門」が安定した収益柱となっています。今回のオンコー・エレクトリック・デリバリーの買収は、主要三部門で最も利益貢献度の低い「公益・エネルギー部門」を底上げしたことになります。
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バークシャーは10年に買収した鉄道大手のバーリントン・ノーザン・サンタフェや15年に買収した複合金属大手のプレシジョン・キャスト・パーツ、電力大手のミッド・アメリカン・エナジーなど、未来永劫、安定した収益が見込める事業にばかりに大きく投資していることがわかります。

【バークシャー・ハザウェイ:BRK.B】
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バークシャーの日足チャートです。バークシャーはコングロマリット(複合企業)であることからバリュエーションが見極めにくく、PERは上がりにくいです。そのため、現在のPERは17.53倍は過去平均と比べるとやや割高感があります。

とは言え、米国経済が加速する中でバリュエーションの心配は杞憂に終わるかもしれませんが。

グッドラック。

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