バフェット太郎です。

13日のNYダウ株式市場は前日比+20.95ドル(+0.10%)高の2万1553.09ドルと史上最高値を更新して取引を終えました。明日発表の、JPモルガン・チェース(JPM)、ウェルズ・ファーゴ(WFC)、シティ・グループ(C)の決算発表を控えて、金融株と大型ハイテク株が上昇しました。

【ダウ平均:INDU】
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昨日、半年に一度の議会証言でFRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長が、緩やかに利上げを進める方針を明らかにしたことも相場のセンチメントを明るくしました。さらに、この日の上院銀行委員会での証言でイエレン議長は、トランプ大統領が示した経済成長率3%達成の目標は困難になるとの可能性があるとの見解を示しました。

さて、労働省が発表した6月米卸売物価指数(PPI)は前月比で市場予想が横ばいだったのに対して、結果0.1%上昇と予想を上回りました。インフレ率はFRBが目標とする2%を五年間下回り続けていますが、イエレン議長は議会証言で、「そのうち上昇圧力をもたらすだろう」との姿勢を示しています。

また、同じく労働省が発表した米新規失業保険申請件数は予想24万5000件に対して、結果24万7000と予想より悪かったものの、前週の25万件からは3000件減少しており、労働市場の底堅さが確認されました。

こうした二つの経済指標を背景に、投資家たちはFRBが9月にもバランスシートの縮小を始め、12月に追加の利上げに踏み切るのではとの観測が高まり、米10年債利回りは+0.86%ptの2.35%に上昇(価格は下落)しました。
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さて、ダウ平均が史上最高値を連日更新する中、個人投資家の中にはアセットアロケーション(資産配分)における現金比率が高すぎる残念な投資家がいます。彼らは米大統領選挙以降、買うタイミングをずっと逃し続けているので、損益計算上、損をしていることにはなりませんが、多くの投資家が含み益を拡大していく中で、明らかに機会損失をしていることになります。

では、現金比率の高い投資家はどうするべきでしょうか。結論から言えば、自身が考える最適なアセットアロケーションをさっさと構築するべきです。別の言い方をすれば、多くの人が考えているタイミングを見計らった投資や、ドルコスト平均法は気休めにしかならないというわけです。

そもそもタイミングを見計らうような投資は、未来を見通す水晶玉でもない限り成功することは難しいです。(実際、投資タイミングを見誤って機会損失しているわけなので)。

また、ドルコスト平均法とは、一定期間ごとに一定金額で同じ銘柄を買い続けることですが、これは買うタイミングをずらすことで、購買単価を買った期間の中の平均値に近づける方法です。しかし、長期的に見ればドルコスト平均法がパフォーマンスに与える影響はほとんどないですし、初心者のための気休め程度にしかならないので、投資経験の長い投資家は、さっさと最適なアセットアロケーションを構築し、定期的にリバランスをした方が、タイミング良く割安な資産クラスを買い増すことができますよ。

グッドラック。

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