バフェット太郎です。

ダウ平均が史上最高値を更新する中、ドル円は1ドル110円台と冴えないため、国内の米国株投資家たちは円建てベースでそれほど資産が増えていないと思います。(ちなみに、バフェット太郎が毎月公表している「運用状況」と「トータルリターン」は日曜日に公開予定です)。

【ドル円:$USDJPY】
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さて、ドル円はこれまで50日移動平均線に支えられるように反発してきました。そのため、50日移動平均線を若干下回った今も、多くの投資家たちは今回も買い支えられるだろうと予想しています。

【ドル指数:$USD】
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ドル指数を眺めると、16年12月にFRBが追加利上げに踏み切って以降、ドルの急落が続いており、ついに93のサポートラインを割り込みました。RSIを眺めると、「売られすぎ」を示す30を下回り、26.11をつけていることから、200日移動平均線の92.36がドル指数のサポートラインになり、ドルは買い戻されるだろうと多くの投資家たちは期待しています。

ただし、ドルがこのまま下落すれば輸入物価が上昇するため、かねてからFRB(米連邦準備制度理事会)が目標としている2%の物価上昇率を達成しやすくなることに加えて、米国を代表するグローバル企業の業績も改善しやすくなります。

例えば、日用品大手のプロクター&ギャンブル(PG)の地域別売上高構成比率は海外58.6%と米国の41.4%を上回っているため、ドル安の恩恵を受けやすいです。また、世界最大のたばこ会社フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)に至っては、海外売上高比率が100%を占めるため、ドル安の恩恵を最も受けやすいです。

一方で、世界各国の輸出企業は自国の通貨が高くなることから輸出競争力が低下。業績を圧迫する可能性が高まっています。

アナリストたちはすでにユーロ高を理由に、欧州企業の4-6月期と通期の業績見通しを下方修正しています。また、このままドル安円高が進めば、為替の影響を受けやすい日本企業も例外なく売られます。ちなみに、トヨタ自動車の通期の想定為替レートは105円と超保守的であるため業績が下方修正される可能性は低いですが、ドル安円高を嫌気して、日本株は例外なく売られると思います。

こうしたことから、ドル安が止まらない場合、海外の株式市場から先に崩れはじめ、リスク回避の姿勢はいずれ米国株にも波及すると思います。

グッドラック。

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