バフェット太郎です。

連休明けのNYダウ株式市場は-234.25ドル(-1.07%)安の2万1753.31ドルと急落して取引を終えました。急落した主な要因は、先週末に北朝鮮が核実験を強行したことに加えて、北朝鮮の建国記念日(9月9日)を控えてさらなる挑発行為への警戒感が高まったためです。

また、過去50年で最大規模となる新型ハリケーン「イルマ」が発生したことを受けて米国経済への影響が懸念され、株式市場全体がリスク回避に動きました。

【ダウ平均:日足】
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ダウ平均は200日移動平均線を下にブレイクアウトするかどうかが懸念されています。これを下回るようなら、これまでの強気相場が崩れて弱気相場に入ることが示唆されます。

歴史を振り返ると、7で終わる年の秋のパフォーマンスは悪いことがわかっています。例えば、1937年から2007年までの過去8回で、8月の高値と11月の安値の平均乖離率は16~17%でした。つまり、今年8月の高値が2万2000ドルだったことを考えれば1万9000ドルを割り込む展開が待っていてもおかしくないわけです。

さて、弱気相場が始まればこれまで人気化していたFAAMG株が売られやすくなります。また、ディフェンシブ銘柄も値下がり率ほどFAAMG株ほどではないにしろ例外なく売られると思います。これは、多くの投資家たちがETFやインデックスファンドを利用したパッシブ運用をしているためで、指数に採用されている銘柄はすべて投げ売りの対象となり得るからです。

とは言え、ディフェンシブ銘柄がリスクヘッジにならないとか意味がないとかそういうわけではなくて、ディフェンシブ銘柄ほど株価の立ち直りが早く、投資家の資産も回復しやすいです。

一方で、安全資産とされる金、米国債、円に投資資金が流入し、金先物価格は約一年ぶりの高値をつけました。

【金:日足】
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金は地政学的リスクの高まりを懸念して大きく買われていますが、リスクが後退すれば再び売られてしまいます。また、金鉱株は利上げ局面で弱く、利下局面に強いことがわかっているので、短期的に見れば金価格に連動して上げる場面もありますが、中・長期的に見れば上昇は続かず、利上げが進む中で弱含むと思います。

【米10年債利回り:日足】
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米10年債も利回りが-4.17%安と急落(価格は上昇)しています。 労働市場が底堅く、景気が拡大しているのにも関わらず米国債がこれほどまでに買われるのは異常です。

【ドル円:日足】
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ドル円相場も地政学的リスクの高まりを受けて円高に振れていますが、今秋、レパトリ減税に関する税制改革がまとまれば、2018年から一年間、莫大なドル買い需要が発生するので18年末まではドル高トレンドが続くと思います。

とは言え、トランプ政権が混乱してることを考えると、まとまるものもまとまらなくなる可能性も十分あるので、今後も注視していく必要があります。

グッドラック。
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