バフェット太郎(@buffett_taro)です。

米国株式市場が過去最高値圏にある中で、これから投資を始めようと考えている人たちはジッと暴落を待ち続けています。割高な株を買うよりも割安な株を買った方がずっと儲かることは誰にでもわかるからです。

例えば、二人の投資家のうち一人が08年の金融危機直前(ダウ平均1万4000ドル)に投資を始め、もう一人が危機後(ダウ平均7000ドル)のタイミングで1万ドル投資した場合、危機直前に投資を始めた投資家は当初の1万ドルが1万6000ドル(ダウ平均2万2400ドル)になったのに対して、危機後に投資を始めた投資家の1万ドルは3万2000ドルにもなったことになります。

これは資産額でこそ二倍の差でしかないものの、含み益は前者が6000ドル、後者が2万2000ドルと3.67倍もの差が生まれたことになるので、多くの投資家は暴落を待った方が賢明だと考えるわけです。

とはいえ、いつ暴落するのかについては世界一の投資家ウォーレン・バフェットに聞いたってわかりませんし、国内外のエコノミストに聞いたってわかりません。彼らは金融危機後に何度も暴落の兆候があると警告していますが、それに当たる暴落は依然としてやってきていないのです。結果、エコノミストの警告を無視して株を買い続けた人は儲かっているし、警告を真に受けて投資をしなかった人は機会損失を被っています。

このように、誰もが将来を見通すことができないと考えれば、暴落を待って投資をするのも待たずに投資をするのも同じだと言えます。そのため、金融危機後の安値圏で投資した始めた人のパフォーマンスに憧れて暴落を待ちたい気持ちはわからなくもないですが、最後は「運」次第なので覚悟してください。
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つまり、金融危機直前に投資を始めた人たちよりも、危機後に投資を始めた人たちの方が投資能力が高いなんてことはなくて、たまたま「運」が良かったにすぎないのです。

誰もが将来を正確に見通すことができないので、投資において「運」の要素を完全に排除することはできません。そのため、多くの投資家は「運」の要素を少しでも軽減するために、タイミングを無視してコツコツと買い増しし続ける以外他ないのです。

別の言い方をすれば、「運」を掴むためには常に現金を用意しておくなど「準備」をする必要があるわけです。これは何も何百万何千万円用意しなければならないなんてことではなくて、毎月安定した給与が見込めるなら、倹約的な生活に励み、毎月少しでも株を買い増せるような仕組みを予め作っておかなければならないということです。

こうすることで、自分ではどうにもならない「運」の要素を軽減でき、いずれくる暴落、そしていつまで続くかわからない弱気相場でコツコツと株を安値で買い増すことができるのです。

グッドラック。

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