バフェット太郎(@buffett_taro)です。

5日のNYダウ株式市場は前日比+113.75ドル(+0.50%)高の2万2775.39ドルと四日連続で過去最高値を更新しました。また、S&P500指数は前日比+14.33(+0.56%)高の2552.07と八日連続で上昇し、六日連続で過去最高値を更新しました。ちなみに八日連続で上昇したのは1997年以来20年ぶりのことです。

上昇した主な要因は、米下院が予算決議案を承認し税制改革へ向けて前進したことが「買い」材料となったためです。また、米国経済の底堅さを示す経済指標が相次いで発表されたことも市場心理を明るくしました。

米議会下院は税制改革案通過を後押しする2018会計年度予算決議案を賛成219票、反対206票で承認し、上院に送りました。ただし、二週間後に予定されている上院本会議は難航することが見込まれています。これは、減税案の規模や減税で財政赤字が増大するかどうかなどを巡り論争が見込まれているためです。

この日発表された経済指標では、8月米貿易赤字は予想427億ドルに対して、結果423億9500万ドルと前月から2.7%減少しました。赤字額が減少した主な要因は、モノとサービスの輸出が二年八か月ぶりの高水準を付けたためです。

また、8月米製造業新規受注は予想1.0%増に対して、結果1.2%増と予想を上回り、ハリケーン「ハービー」と「イルマ」による影響が、堅調な企業投資で相殺される可能性があることが示されました。

米新規失業保険申請件数は予想26万5000件に対して、結果26万件と労働市場の底堅さが確認されました。今夜予定されている雇用統計では非農業部門雇用者数が8月から9万人増える見込みとなっています。

★★★

【ダウ平均:$INDU】
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チャートは過去二年間のダウ平均です。16年11月の米大統領選挙でトランプ氏が勝利して以降、投資家たちは税制改革への期待と堅調な経済指標を好感して株を買い続けています。

米国株については、ダウ平均が金融危機前の1万4000ドルを上回った13年頃から割高だと警戒され続けていますが、警戒感から投資を控えた人ほど機会損失を被り、積極的にリスクを取った投資家やタイミングは計れないと機械的に投資を続けた投資家ほど報われています。

さて、高値警戒感から投資を控えてきた投資家や強気相場の中で途中で降りた投資家は、連日過去最高値を更新する中、ただ指をくわえて眺めているわけですが、彼らは株価が上昇すればするほど何もできずにいます。

なぜなら、彼らは過去最高値を更新する中で株を買ってしまえば、これまで慎重になっていた自分の判断が間違っていたことを認めてしまうことに他ならないからです。また、買ったと同時に株価が暴落すれば深く後悔することになることは目に見えているからです。

そのため、彼らは今さらもう買えないし、これからもずっと指をくわえて眺めているだけです。そしてこれが高値警戒感を意識して消極的になった投資家や強気相場を途中で降りた投資家の末路です。

グッドラック。

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