バフェット太郎(@buffett_taro)です。

金融リテラシーが低い人ほど、株式投資は努力次第で短期間で億万長者になれると信じています。そのため、ブログやツイッターなどで個人投資家が何億、何十億儲かったとの運用報告を目にすると、自分にもできるかもしれないと考えるわけです。

しかし、世界一の投資家ウォーレン・バフェット氏のパフォーマンスが年率平均20%程度であることや、多くのプロのファンドマネジャーたちの運用成績が市場平均の8%にすら勝てていないことを考えると、個人投資家が株で何億、何十億儲けられるとうのは「どこかおかしい」と考えるべきです。

例えば元本1000万円で投資を始めた場合、10年で1億円達成するためには年平均26%の利回りを達成しなければなりませんし、元本が500万円なら年平均35%もの利回りがなければ10年で1億円に到達しません。つまり、株で儲かった一部の勝ち組投資家たちは、金融資産の多くを中・小型株で運用したり、信用取引を駆使するなど過度なリスクを取った可能性が高いということです。

過度なリスクを取りさえすれば10年で億万長者になるのも夢ではありません。例えば、現在大勝ちしている多くの日本株投資家は08年の金融危機以降に株を始めた人たちばかりなので、タイミング良く大きなリスクを取れば大儲けできるというわけです。別の言い方をすればタイミングが悪ければ大損する可能性が高いというわけです。
SPONSORED LINK
そのため10年程度で大儲けするためには、投資を始めるタイミングが重要だというわけです。現在、21年4カ月ぶりの株価水準まで回復し、連日のように上昇を続けている日経平均株価ですが、ここからさらに大きく上昇し続けるとは考えにくいのでタイミングとしては良くありません。

しかし、投資初心者たちにはそうしたことが一切わからないので、アベノミクスに乗って成功した勝ち組投資家たちが「自分がどのように努力して勝ち組投資家になれたか」という話を聞くと、「なるほど、努力次第で自分もお金持ちになれるんだ」と考えて、この過熱感の高まっている市場で、勝ち組投資家たちと同じ銘柄を買ったり、あるいは空売りしたりするのです。

08年の金融危機で多くの勝ち組投資家が負け犬投資家に転落したことを思い出せば、彼らのマネをして株を買っても金融危機と同じように彼らと一緒に転落するのは目に見えてますし、過熱感をチャンスと捉えて空売りをすれば、連日の高値更新で悲鳴を上げている売り豚たちと同様に丸焼きにされるだけです。

とはいえ、インターネットの片隅でいくら叫んでもバフェット太郎の声は届きそうにないので、彼らが無事転落するか丸焼きにされるのを生暖かく見守ろうと思います。

グッドラック。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします
SPONSORED LINK