バフェット太郎(@buffett_taro)です。

今から30年前の1987年10月16日金曜日、ダウ平均は2246ドルで引け、週明けの19日月曜日になるとわずか一日で508ドル(ー22.6%)安の1738.74ドルと大暴落して取引を終えました。

この「ブラックマンデー」から30年経った今、ダウ平均は2万3000ドルの大台に達し、当時の10倍の株価を付けるまでに上昇しましたが、こうした中で仮にブラックマンデー級の大暴落が再来となれば、一日で5240ドル下げて1万7600ドルを付けることを意味します。

とはいえ、当時は過去最高値から突然暴落したというわけではなくて、8月に付けた過去最高値である2722ドルから徐々に上値を切り下げて、10月19日に大暴落が起こっています。ちなみに、大暴落はいわゆるポートフォリオ・インシュアランスが原因と言われていて、これは将来におけるポートフォリオの価値が一定の値を下回らなにようにする運用手法のことを言います。

つまり、下落相場において損失を抑えるために開発されたツールが、意図に反して負の連鎖を生み出し、売りが売りを呼んだ結果、大暴落に至ったというわけです。

その後、「ブラック・マンデー」のような暴落に備えた予防策として、一時的に取引が中断される「サーキットブレーカー」を導入したものの、07年8月に「クオンツショック」というクオンツファンドによる大量売りが発生したり、10年5月には「フラッシュクラッシュ」によりS&P500がわずか30分で7%急落したり、さらに15年8月に再び「フラッシュクラッシュ」が起きて取引開始後5分で1100ドル下落するなど、暴落に備えた予防策が機能していません。
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現在は規制当局や証券取引所が「サーキットブレーカー」を改良してS&P500指数が一定程度下落した場合に取引を一時停止する制度を設けていますが、ちゃんと機能するかどうかは暴落が起きて見ないことにはわかりません。

さて、ダウ平均は過熱感が指摘される中、依然として強気相場を維持していますが、過去の経験則を振り返れば、VIX指数が10ptを底値に反発し、その後しばらく上昇した後に大企業の破綻と共に株式市場が暴落する傾向があります。

【VIX指数:恐怖指数】
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1990年にVIX指数が算出されて以降、10ptを底値に反発したのは95年と07年の二回しかありません。95年にVIX指数が上昇に転じるとダウ平均とともに大きく上昇しましたが、98年になるとLTCMの破綻によりわずか一カ月でー15%安と大暴落しました。

また、07年もVIX指数が上昇に転じる中でダウ平均は過去最高値の1万4000ドルの大台に到達しましたが、リーマン・ブラザーズの破綻後、ダウ平均はー50%を超える大暴落となりました。

現在、VIX指数は先日の9pt台から徐々に下値を切り上げて10pt台で推移しています。VIX指数が明確に反発に転じれば株価はさらに上昇し、ピークを付ける公算が大きいです。つまり、歴史的な大暴落となるのはまだ先の話で、しばらく(あと一~二年)強気トレンドが続くと思います。

グッドラック。

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