バフェット太郎(@buffett_taro)です。

18日のNYダウ株式市場は前日比+160.16ドル(+0.70%)高の2万3157.60ドルと8日連続で史上最高値を更新しました。相場の牽引役となったのはIBM(+8.86%)でした。

17日の引け後に発表されたIBMの第3四半期決算は予想を上回る良い内容でした。

EPSは予想3.28ドルに対して、結果3.30ドルと予想を上回りました。

売上高は予想180億6000万ドルに対して、結果191億5000万ドルと予想を上回りました。

通期のEPS見通しはアナリスト予想13.75ドルに対して、新ガイダンス13.80ドルと予想を上回る見通しです。

第4四半期の売上高見通しはアナリスト予想218億ドルに対して、新ガイダンス220億~221億ドルと予想を上回る見通しです。

IBMは22四半期連続の減収に落ち込んだものの、EPS、売上高、ガイダンスの全てが予想を上回ったことを好感して、株価は大きく上昇しました。
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株価は前日比+8.86%高の159.53ドルと、約半年ぶりの水準に回復しています。

IBMの決算は、予想を大幅に上回ったわけではありませんが、わずかな上振れが時価総額を約120億ドル(1兆3560億円)も押し上げました。

これは、IBMは依然として売上高の半分以上を斜陽ビジネスから稼いでいるものの、足を引っ張っていたシステム事業が大幅に増収に転じて底打ちの兆しが見えたことや、IBMが重視する「戦略的必須」事業が売上高の45%を占めるまでに拡大し、成長が緩やかながらも加速しつつあることが確認されたためです。

カナダのRBCキャピタルマーケッツは、「業績底入れがより明確になれば、IBM株は見直し買いが入り上昇する可能性が高い」とし、スイスのUBSはIBMの目標株価を従来の152ドルから160ドルに引き上げ、「人工知能「ワトソン」の採用がさらに加速すれば175ドルまで上昇する余地がある」と指摘しています。

とはいえ、楽観的な見通しばかりではありません。今回好調だった新製品のメインフレーム(大型汎用コンピューター)などの効果は一時的で、保守事業のコスト負担が重く、利益率を圧迫するといった冷静な見方は少なくありません。また、現在の相場のテーマが「循環物色」で、出遅れ銘柄に買いが入りやすい状況だったこともIBM株の追い風になったようです。

こうしたことからIBM株の強気トレンドが維持されるかどうかはわかりません。結局、四半期決算を毎回確認していくという地道な作業が必要となるわけです。

ちなみに、IBMの予想PERは11.56倍で、これはシスコシステムズ(CSCO)の13.81倍、オラクル(ORCL)の16.86倍を下回るなど、依然として割安な価格で放置されています。仮に今後の四半期決算でも予想を上回る良い内容が相次ぎ、予想PERが15倍まで上昇すれば、株価は200ドルの大台に達することになります。

グッドラック。

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