バフェット太郎(@buffett_taro)です。

20日のNYダウ株式市場は前日比+165.59ドル(+0.71%)高の2万23328.63ドルと上昇して取引を終えました。上昇した主な要因は、米上院が来年度の予算決議案に可決したためです。

これにより上院で過半数を握る共和党が単独で税制法案を通過させる環境が整ったことで、トランプ大統領が目指す大規模な税制改革が実現に近づいたとの期待が高まりました。

こうしたなか米10年債利回りは急騰。前日比+2.58%pt高の2.39%と大きく上昇したことで、為替はドル高円安に。そして利ザヤの拡大で金融株が買われました。ウェルズ・ファーゴ(WFC)+2.16%高、バンク・オブ・アメリカ(BAC)+2.22%高、ゴールドマン・サックス(GS)+1.98%高、JPモルガン・チェース(JPM)+1.43%高でした。

一方で日用品大手のプロクター&ギャンブルは低調な決算発表を嫌気してー3.65%安と急落しました。

EPSは予想1.08ドルに対して、結果1.09ドルと予想を上回りました。

売上高は予想167億ドルに対して、結果166億6000万ドルと予想を下回りました。

通期のEPS見通しは予想4.17ドルに対して、ガイダンスは4.12~4.19ドルでした。

洗剤・日用品部門は2%の増収でした。

ベビー・女性・介護部門は1%の減収でした。

化粧品部門は5%の増収でした。

カミソリ部門は5%の減収でした。

ヘルスケア部門は2%の増収でした。

【プロクター&ギャンブル:純利益構成比率:2017年6月期】
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純利益全体の約二割を占める化粧品部門が5%の増収と好調だったものの、「パンパース」などベビー関連が不調でした。

ジョン・モエラーCFO(最高財務責任者)は世界中で消費財への支出が減速していると指摘。ただしその原因については「不明」としました。

トランプの移民政策でヒスパニック系の消費者の支出が落ち込んでいるのではとの意見については、「P&Gのデータによれば、ヒスパニック系人口の多い市場で特別に減速しているわけではない」と反論しました。ただし、「ネット通販による価格の引き下げ競争などが一部影響を受けている」との見解を示しました。

同業大手のユニリーバ(UL)の業績も低迷しており、今週、予想を下回る決算を発表したことで、株価は決算発表前の60ドルから現在54.79ドルとー8.68%安と急落しています。

【プロクター&ギャンブル:PG】
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予想PERは21倍と特に割安感はありませんが、同業大手のコルゲート・パルモリーブ(CL)の24.94倍、チャーチ&ドワイト(CHD)の23.93倍、クロロックス(CLX)の22.69倍と比べると若干割安感があります。

グッドラック。

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