バフェット太郎(@buffett_taro)です。

米国の決算シーズンが本格化し、主要企業が相次いで予想を上回る好決算を発表する中で、株式市場は過去最高値圏で推移しています。多くの投資家たちが調整局面は近いと予想するものの、足元の労働市場や個人消費は堅調で、企業決算も特に悲観的になる要素がなく、調整の兆しも見えません。

こうした中で、米金融大手モルガン・スタンレーのストラテジストは、「バイイング・クライマックス」の兆候があると指摘しています。

「バイイング・クライマックス」とは、中・長期的な上昇トレンドが続いた結果、過熱感が高まり、さらに空売りを仕掛けていた投資家たちまでもが含み損に耐え切れずに買い戻すことで、さらに相場を押し上げる状況を指します。そして「バイイング・クライマックス」の後は、それ以上買われにくくなるため、一斉に「売り」に転じ、調整局面を迎えます。

調整の兆候として好決算後の鈍い値動きを指摘していて、多くの投資家は決算発表に先駆けてすでに仕込み終わっている可能性があるということです。そのため、予想を上回る決算は織り込み済みだとして、決算後の上昇が鈍いというわけです。

バンクオブアメリカ・メリルリンチの調べによると、第3四半期決算の売上高と利益の両方で市場予想を上回った企業の株価上昇率は08年の金融危機以降二番目の低さだそうです。

また、もう一つの兆候としてRSIが挙げられます。RSIは株が「買われ過ぎ」なのか「売られ過ぎ」なのかを判断するための指標で、これが70を超えると「買われ過ぎ」で30を割り込むと「売られ過ぎ」と判断します。

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【ダウ平均:INDU】
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ダウ平均のRSIは10月以降、一貫して70を上回り続けています。こうしたことから株式市場は明らかに買われ過ぎていますし、空売りに賭けて失敗した投資家たちの損切りによる買い戻しも相場を過度に押し上げています。そして無理やり株価が押し上げられたせいで、本来ロスカットをする必要のなかった空売り投資家たちまでもがロスカットに迫られ、買いが買いを呼んでいます。

こうした取引が一巡すれば株価はようやく天井を付け、調整局面を迎えます。とはいえ、先にも述べた通り、労働市場や個人消費が好調であることに加えて、企業業績も堅調であることから、長期的な株の強気トレンドはまだまだ続きます。

グッドラック。

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