バフェット太郎(@buffett_taro)です。

同じ銘柄に投資しているにも関わらず、投資を始めたタイミングが違うだけで投資の成否が別れます。そのため、大儲けできる投資家とは絶妙なタイミングを知っている投資家で、大損する投資家とは絶妙なタイミングを逃すだけでなく、最悪のタイミングで投資する投資家ということになります。

株式市場はボラティリティ(変動率)が大きいので分散投資することが極めて重要です。しかし、幅広く分散しているにも関わらず、タイミングがずれてしまったせいで、全保有銘柄が含み損になるなんてことだってあり得ます。

では、どうすればタイミングを逃さず投資できるのでしょうか。そもそも市場の変動を正確に予測できる投資家は誰もいない中で、絶妙なタイミングで投資をすることは可能なのでしょうか。

結論から言えばそんなこと誰にもできないのですが、残念な投資家ほど「勝者を追いかけ、敗者から逃れる」という群集心理に駆られやすく、タイミング投資は不可能ではないと考え、相場に振り回されやすいです。

過去を振り返れば、08年の金融危機に大儲けしたジョン・ポールソン氏というヘッジファンドのファンドマネジャーがいます。彼は市場が崩壊する中で大儲けした数少ないファンドマネジャーとして一躍時の人となりましたが、その後の運用成績は低迷し、2011年に380億ドルだった運用資産額は、16年末頃には120億ドルまで減らしてしまったのです。
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11年からS&P500ETFに投資し、16年まで配当再投資するだけで資産をおよそ二倍にできた時期だったのにも関わらず、彼は当時人気だったバイオセクターに集中投資して大損したのです。ちなみに保有銘柄の中には株価が高値から-96%安と大暴落したカナダの製薬会社バリアント・ファーマシューティカルズ(VRX)や現在進行形で15年の高値から83%も大暴落しているイスラエルの製薬会社テバ・ファーマシューティカルズが含まれています。

このように、過去どれほど優れた投資ができたとしても、常に正確なタイミングを計ることのできる投資家はほとんどいないということです。

それでも絶妙なタイミングで投資をしたいなら、「ドルコスト平均法」がおすすめです。特に不況期において毎月一定額の積立投資をすることができるのであれば、絶妙なタイミングで大きく投資できる可能性が高まります。

また、ジョン・テンプルトン卿の言葉を借りれば「最高のチャンスは絶望の極みに訪れる」とのことですから、今、あなたが絶望を感じている銘柄があるのなら、それはまさに絶好のタイミングと言えるのかもしれませんよ。

グッドラック。

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