バフェット太郎(@buffett_taro)です。

21日のNYダウ株式市場は前日比+160.50ドル(+0.69%)安の2万3590.83ドルと過去最高値を更新しました。ダウ平均はこれまで買われ過ぎによる高値警戒感から売りが優勢となっていましたが、投資家にとっては小さな下落も「押し目買い」となり、株価の上昇トレンドが維持されました。

一方で、不人気優良株として注目を集めているコングロマリット大手のゼネラル・エレクトリック(GE)は前日比ー0.15ドル(ー0.83%)安の17.83ドルと下落しました。

【ゼネラル・エレクトリック:GE】
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ゼネラル・エレクトリックの新CEOジョン・フラナリー氏は、株価の下落に歯止めを掛けるため、自らのポケットマネーで100万ドル(1億1250万円)相当のGE株を取得しましたが、それでも株価の下落は止まりません。

投資家からすれば、それがパフォーマンスであることはわかっているし、そもそも年末に向けて税金を安くするための「損出し」をしなければならないので、将来の見通しに関わらず今は「売り」です。とはいえ、ゼネラル・エレクトリックにとって追い風も吹いています。

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【資本財セレクト・セクターSPDRファンド:XLI】
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ゼネラル・エレクトリックやスリーエム(MMM)、ハネウェル・インターナショナル(HON)などが組み入れられている資本財セクターETFは年初来で+15%高と大きく上昇しています。特にハネウェルは+28.51%高と好調で、同業が好調であるということは、ゼネラル・エレクトリックの資産売却がスムーズに進むことが期待されます。

事実、コングロマリット大手のユナイテッド・テクノロジーズは航空通信システム大手のロックウェルコリンズを230億ドルで買収し、同じくコングロマリット大手のエマソン・エレクトリック(EMR)は自動制御機器大手のロックウェル・オートメーションへの買収提示額を290億ドルに引き上げました。

フラナリー氏は今年8月に新CEOに就任すると、第3四半期決算発表で09年の金融危機以来の減配と利益見通しの下方修正を発表しました。これは最初にウミを出し切ることで、後になってネガティブ・サプライズが出ないようにするためで、米国ではよくあることです。

そのため、投資家の損出しが終わる17年末~18年初めにかけて底打ちすれば、フラナリー氏の思惑通り株価は上昇に転じ、マーケットから「フラナリー氏さすが!」の声が聞こえてくるのかもしれません。

グッドラック。

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