バフェット流バリュー株投資と称して日本株に投資している人がいますが、ハッキリ言ってこのやり方は間違っています。もし、あなたがバフェット流バリュー株投資をしたいのなら、バフェットが経営するバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)や、BRK.Bの投資部門が保有するウェルズ・ファーゴ(WFC)やKO(コカ・コーラ)に投資すればいいのです。バフェットが投資していない、あるいは、わざわざ注意深く避けているものの中から探す必要はないのです。

そもそも日本株と米国株とでは、その経営指標のレベルの差に愕然とします。例えば、花王の営業利益率9.5%、ROE12.37%に対して、プロクター&ギャンブル(PG)の予想営業利益率20.0%、予想ROE17.69%です。また、JTの営業利益率23.2%、ROE18.85%に対して、アルトリア・グループ(MO)の営業利益率43.80%、ROE142.16%です。花王もJTも日本を代表する優良銘柄ですが、PGとMOの水準に遠く及びません。

米国株を避ける理由として「英語がわからない」「情報量が少なすぎる」などが挙げられます。ぼくから言わせれば、そんなことは問題になりません。英語がわからなくても、アリエールやマールボロのブランド力の強さは容易に理解できるからです。

また、バフェット流バリュー株投資において、日々の情報量はそれほど重要ではありません。アリエールやマールボロなどの洗剤やタバコ類は、他社の製品と比較しても品質や性能にそれほど個体差はありません。そのため、一度強固なブランドを築き上げると、ライバルは容易に太刀打ちできなくなるのです。つまり、最新のニュースや速報はバフェット流バリュー株投資に必要ないのです。

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バフェット流バリュー株投資の真髄は、消費者に馴染みのあるブランドを持つ優良企業に投資し、長期で保有することなのです。従って、英語がわからなくても、情報量が少なくても問題ないのです。それよりも、スーパーやドラッグストアに出かけてみて、ティッシュやトイレットペーパー、歯磨き粉にカミソリ、調味料に食品、お菓子、ソフトドリンク、アルコール、タバコ、洗濯洗剤、食器洗剤、石けん、生理用品、ヘアケア用品、ペットフードなどで、誰もが知っていて、10年前、20年前からあるブランドを保有している会社の各種経営指標をチェックするだけで、立派な企業分析ができます。これはウォールストリートジャーナルを購読するよりずっと有益な情報が得られるはずです。

そして、それを実践しているぼくから言わせてもらえば、日本株はハッキリ言ってク〇です。伊藤園の営業利益率2.64%、ROE5.91%に対して、コカ・コーラ(KO)の営業利益率23.6%、ROE22.36%です。

誰もが簡単に米国株に投資できる時代に、わざわざ日本株で損する必要はありません。さっさと米国株に乗り換えたほうが賢明だと思いますよ。
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