バフェット太郎(@buffett_taro)です。

株式投資でお金がお金を生むマネー・マシンを作りたいなら、競争優位性の高い銘柄に投資しなければなりません。

では、何を持って競争優位性が高いと言えるのか?についてですが、これは同業他社に比べて営業キャッシュフロー・マージンが継続的に高いかどうかでわかります。

そもそも決算書には「損益計算書」「貸借対照表」「キャッシュフロー計算書」の三つがあります。「損益計算書」には売上高や営業利益などが記載されていますが、粉飾決算など不正会計をしている企業は、大抵この「損益計算書」をいじくり誤魔化している場合が多いです。そのため「損益計算書」は「会社の意見」と言ったりします。

また、「貸借対照表」は「バランスシート」と言って、資産や負債など会社の体力を示しています。そして、「キャッシュフロー計算書」とは、現金収支を表していて、実際に企業からいくらお金が出ていき、そして入ってきたかを示しています。そのため、「キャッシュフロー計算書」は誤魔化しにくいという特徴があります。

さて、営業キャッシュフローは、そのキャッシュフロー計算書に記載されているわけですが、これは企業が顧客に対して、商品やサービスを売ることで獲得した売上高の中から、営業に必要なコストを差し引いて、実際に企業に入ってきた現金収支のことを指します。

例えば、A社が顧客に対して1億円の商品を販売し、これに8000万円のコストが発生、このコストをすべて現金で支払ったとします。すると、売上高は1億円、営業利益2000万円(売上高-コスト)なんていうふうになりますが、顧客がA社に対して1000万円だけ支払い、残りの9000万円は売上債権(手形や売掛金など)だとすれば、企業はその年8000万円の現金が流出した一方、1000万円の現金しか流入していないので、営業キャッシュフローは7000万円の赤字になってしまうのです。

でも、残りの9000万円は段階的に企業に支払われるわけでしょ?って思うかもしれませんが、顧客の支払い能力が途中でなくなれば売上債権である残りの9000万円は回収できず、連鎖倒産する危険性もあります。
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企業はどれだけ利益が出ていても、手元にあるお金が無くなった瞬間倒産するものなので、企業にどれだけ現金が入って来たかを示す営業キャッシュフローは極めて重要な指標と言えるのです。

そのため、個別銘柄に投資する場合は、この営業キャッシュフローが毎年黒字で着実に増えていることが理想的です。

加えて、その企業が持続的に安定したキャッシュフローが見込めるかどうかは、競争優位性が高いかどうかでわかるわけですが、この競争優位性が高いかどうかは営業キャッシュフロー・マージンが高いかどうかでわかります。

営業キャッシュフロー・マージンとは、営業キャッシュフローを売上高で割って求めるのですが、この数値が継続的に15%以上あると、競争優位性が高いと言えます。(営業キャッシュフローや売上高に関しては各社証券会社の企業情報から簡単に調べることができます。)

とはいえ、投資家が注意しなければならないこともあります。それは営業キャッシュフロー・マージンが高い銘柄だけでポートフォリオを構築するという愚行です。

営業キャッシュフロー・マージンが高い企業というのは、ハイテク株など競争の激しいセクターに多いので、気づいたらポートフォリオはハイテク株ばかりで分散ができていないなんてことになりかねません。また、競争が激しいということは営業キャッシュフロー・マージンが今後低下する可能性もありますから、すでに業界内戦争が終結したような成熟したセクターで、営業キャッシュフロー・マージンの高い銘柄に分散投資した方が賢明と言えます。

例えば、それは飲料大手のコカ・コーラ(KO:21.01%)やペプシコ(PEP:16.57%)、日用品大手のプロクター&ギャンブル(PG:19.60%)やコルゲート・パルモリーヴ(CL:20.67%)、ヘルスケア大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ:26.11%)タバコ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM:30.27%)だったりします。

グッドラック。

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