バフェット太郎(@buffett_taro)です。

NYダウ株式市場は09年3月に6469.95ドルの底値を付けて以降、一貫して強気相場が続きました。

【ダウ平均:2009ー2017】
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チャートは過去9年間のダウ平均ですが、今年10月、これまで続いていた強気のトレンドチャネルのレジスタンス(上値抵抗線)を上にブレイクアウトしてさらに一段高の様相を見せていることから、まだしばらく強気相場は続きそうです。

アナリストらは2018年のS&P500指数構成銘柄の増益率を7%の増益と見ていて、株価もほぼ同じくらい上昇すると予想しています。ダウ平均なら2万6200ドル程度です。

とはいえ、楽観的になれるほど将来の見通しが完全に明るいわけではありません。トランプ大統領を巡る政治スキャンダルのリスクに加えて、北朝鮮を巡る地政学的リスク、さらに株価のバリュエーションがすでに割高になっていることが懸念されています。

現在、S&P500指数の予想PERは18倍で、一年前の17.1倍を上回っています。アナリストの中にはPERがさらに上昇することで株価が押し上げられることに期待しているそうですが、業績の裏付けのない株価上昇はバブルを意味するのであまり歓迎できるものではありません。

また、2018年は引き続き金融セクターが人気化することが予想されています。これは労働市場の底堅さを背景に米国経済がさらに加速することが予想されていることで、FRBによる追加利上げが想定通りのペースで実施される公算が大きいためです。そのため、金利上昇の恩恵を受けると見られる金融セクターがこれから人気化すると思います。

一方で、金利上昇局面に弱いセクターは、生活必需品や公益などの高配当セクターです。これらのセクターは高配当利回りであることから債券の代替投資先として選好されてきましたが、金利が上昇する局面では市場平均をアンダーパフォームする可能性が高いです。

また、ハイテクセクターも金利上昇に弱いです。同セクターは減税後の利食い売りの加速や規制強化が懸念されています。
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【セクター別パフォーマンス:2017】
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ちなみに、今年最もパフォーマンスが良かったセクターはハイテクの+34.9%高で、金融、ヘルスケアがそれぞれ+18.9%と好調でした。一方でエネルギー、通信がマイナスに沈みました。

さて、バフェット太郎は米国の超大型連続増配高配当株10社に均等分散投資していて、毎月最後の金曜日に、組入れ比率最低銘柄を約5000ドル(約50~60万円)くらい買い増しているわけですが、今年最も買い増し回数が多かったのは、やはり不人気セクターのエネルギー株と通信株でした。

【買い増した回数:2017】
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また、今年最後の買い増し銘柄はハイテクセクターの中でも特に不人気のIBMとなりそうですが、やはり、好調だったヘルスケアと一般消費財に分類されているジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)とマクドナルド(MCD)の買い増しは一度もありませんでした。

S&P500ETFへの配当再投資戦略はどうしても割高なハイテクセクターや金融セクターを中心に買い増すため、これらが上昇している時はいいですが、一転して弱気相場に陥ると下落率も大きくなります。一方でバフェット太郎は不人気セクターを中心に機械的に買い増しているため、長期的に見れば市場平均をアウトパフォームできるんじゃないかなと、割と本気で思ってます。

グッドラック。

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