バフェット太郎(@buffett_taro)です。

ウォールストリート・ジャーナルによれば、米国株で最も強気派として知られるジム・ポールセン氏が弱気に転じたとのこと。

米ルートホールド・グループの最高投資責任者、ジム・ポールセン氏は、米国株式市場は来年のいずれかの時点で10~15%程度の調整が入るだろうとし、年間を通してマイナスで終る可能性もあるため押し目買いによる反発も期待できないとみているんだとか。

米国株式市場は2009年以降、一貫して強気トレンドにありましたが、多くの投資家はこれに懐疑的でした。事実、何度も暴落論が話題に出ていたのです。こうした中、ポールセン氏は楽観的な見方を示していて、予想通り米国株式市場の強気トレンドは続きました。

しかし、ポールセン氏は投資家心理が高揚しつつあることやインフレ圧力が高まっていることなどを理由に、来年の米国株式市場は調整局面を迎えるだろうとしています。

【ダウ平均:2009-2017】
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2007年のサブプライムローン問題、1997年のロシア危機、1987年のブラック・マンデーなど、「7」で終る年が不吉であることから多くの投資家は警戒していました。しかし、予想に反して米国株式市場は大きく上昇し、約20%も値上がりしたのです。

また、来年は約30年ぶりとなる大規模な税制改革を追い風に、経済や企業業績は一層加速することが予想されるため、多くのアナリストは株価が上昇すると予想。平均して6.5%程度値上がりすると予想されています。

しかし、ポールセン氏は経済は加速するものの、株式市場は想定通りにはいかないだろうとしています。

これは多くの市場参加者が楽観的になっていることから、ポジティブサプライズが出にくく、株価の押し上げ効果が期待できないということ。そして投資家がよりリスクの高い資産に資金を移し始めていること。加えて、利上げに伴う借入コストの増大が投資家心理を次第に悪化させるだろうと見ているためです。

確かに、1978年のカーター減税や81年のレーガン減税を振り返って見ても株価は調整局面を迎えました。
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また、2017年はボラティリティが異常に低くジワジワとダウ平均が上昇する中で、個人投資家たちは次第に資産をよりリスクの高い資産に動かし始めており、新興国株や中・小型株が注目されつつあります。みなさんの周りでも、あるいはあなた自身が新興国株や中・小型株に投資妙味を感じているかもしれません。

相場には上り坂と下り坂、そして「まさか」という坂があると言われていて、2018年はそんな「まさか」という年になるかもしれません。その「まさか」の相場に順応できるのは、いつだって退屈で保守的なディフェンシブ銘柄に投資している辛抱強い投資家です。

反対に、値上がり益を積極的に狙う向こう見ずな投資家ほど市場からカウンターパンチをくらいやすいので、十分気を付けてくださいね。

グッドラック。

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