バフェット太郎です。

2018年1月2日、米国株式市場の最初の取引は+104.76ドル(+0.42%)高の2万4824.01ドルと上昇して取引を終えました。また、ナスダック指数は+103.51(+1.50%)高の7006.9ポイントと、初めて7000ポイントの大台に乗せました。

2017年の株式市場は大規模な法人減税への期待感などから、2013年以来の大幅高となりましたが、この流れが2018年も続くとの楽観的な見方が広がりました。

上昇の牽引役となったのは昨年に引き続きFAAMG株で、フェイスブック(FB)は+2.81%高、アマゾン・ドットコム(AMZN)+1.67%高、アップル(AAPL)+1.79%高、マイクロソフト(MSFT)+0.48%高、アルファベット(GOOGL)+1.88%高と軒並み上昇しました。

また、税制改革の恩恵を受けると見られる小売株も軒並み上昇しました。百貨店大手のJCペニーは+10.76%高、ノードストローム(JWN)+3.67%高、コールズ(KSS)+3.91%高でした。

さて、2018年もハイテク株は引き続き市場の牽引役となり得るのかっていうことなんですけれども、バフェット太郎は難しいと考えています。なぜかと言いますと、昨年、FAAMG株の合計時価総額は43%増の3兆3000億ドルに膨れ上がり、多くの投資家はその含み益を減税の恩恵を受けられる今年に利食いするからです。

また、FAAMG各社が支配的立場を強めていることから、それに懸念を抱いている規制当局が抑制措置に動くことも予想されており、事業分割にまで発展する可能性もあります。そのため、こうしたリスクを懸念した「売り」が株価の上値を抑えると考えられるわけです。

一方で、昨年売り叩かれていたエネルギー株は反発の兆しを見せています。

【原油先物価格:WTIC】
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原油価格は200日移動平均線を突破し60ドルの大台まで回復しました。原油高の背景には米国で生産と在庫が予想外に減少しているためです。

そもそも、原油価格が低迷していたのは米シェールオイル企業による増産が背景にあり、供給過剰が問題視されていました。また、多くの米シェールオイル企業の採算ラインが30~50ドルと言われていたので、供給過剰問題は解消されないとの見方から、原油価格は40~50ドルのボックス相場を形成していました。

しかし、昨年の夏頃から、米シェールオイルの掘削コストが徐々に上昇してきており、採算ラインの下値が切り上がったことで原油価格も上昇に転じました。

ダラス地区連銀の調査結果によれば、現在、テキサス州、ニューメキシコ州南部、ルイジアナ州北部に本拠を置く134社の採算ラインは1バレル60ドルまで上昇してきています。

こうしたことを背景に、原油価格が上昇してきており、エネルギー株の上昇にも繋がっています。

【エクソン・モービル:XOM:日足】
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エクソン・モービルの株価は9月以降、一転して買われ続けています。

【エクソン・モービル:XOM:1990-2018】
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こちらはエクソン・モービルの1990年から2018年現在までの長期チャートです。チャートを眺めると、株価は現在トレンドチャネルの下限にあり、割安な水準で低迷していることが確認できます。
しかし、今後は原油高を背景にエネルギー株が買われるため、税制改革の恩恵や利上げの恩恵を受ける小売株、銀行株、通信株に並んでエネルギー株も相場の牽引役になり得ます。

グッドラック。

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