バフェット太郎です。

米2年債利回りがS&P500種指数構成銘柄の配当利回りを上回りました。これは何を意味するのでしょうか。

【米2年債利回りとS&P500配当利回り:2008-2018】
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(出所:ブルームバーグ

FRBは今年、堅調な労働市場と好調な企業業績を背景に、年三回の利上げに踏み切る予定で、これを織り込むようにして米2年債利回りが1.96%(前年同月1.20%)と大きく上昇しています。一方で、S&P500種指数は2018年から施行される法人減税を背景にEPS(一株当たりの利益)を押し上げることが期待されるため、2743ポイントと大きく上昇。これに伴い、当然S&P500種構成銘柄の配当利回りは低下傾向にあり、1.76%で推移しています。

米2年債の配当利回りが上昇するということは、わざわざ株式などのリスク資産に投資するよりも、債券に投資した方が安定して2%弱の利回りを得ることができるので、投資家は株を売り、債券を買い増す傾向があります。

しかし、過去30年を振り返ってみても株価と米2年債利回りの逆相関の関係は見られませんでした。

【S&P500配当利回りと米2年債利回りとS&P500種指数の推移:1988-2018】
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過去30年を振り返っても特に逆相関の関係にあるわけではなく、米2年債利回りが上昇したところで、ただちに株価にマイナスの影響を与えるわけではありません。どうしてかと言うと、米2年債利回りが上昇している時というのは、米国経済の成長見通しが上向いている時であり、これは同時に企業業績の改善も期待されるため、株価も上昇しやすいからです。一方で米2年債利回りが下落している時というのは、将来の先行き見通しが懸念されている時であり、これは同時に企業業績の悪化を意味するため、株価も下落しやすいです。

従って、米2年債利回りと株価の間に、明確な相関も見られなければ逆相関も見られません。しかし、一年以上連続して同時に上昇したことはなく、現在、米2年債利回りと株価が約半年間上昇し続けているので、今後半年以内にどちらか一方が下落する可能性が高いです。

そして、どちらが下落するかですが、FRBによる3月の利上げ確率が高まる中、金利が上昇し続けることが予想されるため、下がるのは株価である可能性が高いです。

グッドラック。

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