バフェット太郎です。

仮想通貨ビットコインの価格は1ビットコイン180万円と、12月高値の226万円から20%安の水準にありますが、一年前の10万円と比較すれば依然として割高感があります。

【ビットコイン/円】
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昨年、世界一の投資家ウォーレン・バフェット氏は「ビットコインは本物のバブル」とし、米投資銀行最大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOに至っては「ビットコインは詐欺だ」と非難。さらにFRBのジャネット・イエレン議長は「ビットコインは極めて投機的な資産」と話しました。

米国を代表する投資家、銀行家、そして中央銀行までも、相次いでビットコインに警告を発していますが、フロンティア市場では、ビットコイン以上に信用できないのが自国の国家と銀行であることから、仮想通貨が代替通貨として機能しつつあります。

そもそもフロンティア市場とは、新興国の中でも特に規模が小さい発展途上国を指し、ケニアやスーダンなどの国々を指します。こうした国々では政治が腐敗し、国際的な制裁を受けることが度々あるので通貨のボラティリティも高く、ビットコインが代替通貨になり得るのです。

例えば、ケニアシリングとドルのレートは08年の金融危機前と比較して40%も安い水準で推移しており、スーダンポンドとドルのレートに至っては、同期間で70%も安い水準で低迷しています。これはスーダンがテロ支援国家に指定されており、ほぼすべての欧米銀行のブラックリストに載っているためです。

こうした中、フロンティア市場の人々にとってビットコインを代替通貨として利用することは、制裁を避けることができる上、自国の政府や米ドルへの依存度を下げる効果が期待できるというわけです。

また、最近ではスマホの普及がビットコインの取引を後押ししており、ビットコインユーザーが急増していることから、今後も取引が一層拡大し、フロンティア市場の主要通貨として取引される可能性もあります。

とはいえ、ビットコインは通貨に信用力のない国々の人たちにとっては、同程度のリスクで様々な問題を回避できるメリットがあるものの、先進国の投資家からすればボラティリティが高いだけで、イエレン議長の指摘する通り「投機的な資産」に過ぎません。

従って、長期的な資産形成が考えている投資家がビットコインにチャレンジしようと考えた場合、ポートフォリオに占めるビットコインの割合は、全体の2~3%程度に留めておくことが賢明です。

グッドラック。

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