バフェット太郎です。

エネルギー株が調整局面を迎えようとしています。

OPEC(石油輸出国機構)が発表した17年12月の生産量は、前月比4万バレル増の日量3241万バレルと三カ月ぶりに増加に転じました。OPECは原油価格を回復させるために協調減産を実施していますが、最近の原油高を背景に、減産を免除されているナイジェリアが生産量を前月比7万バレル増の187万バレルとしたことで、全体の生産量を押し上げてしまいました。

その他にも、アルジェリアが3万バレル増の103万バレル、アンゴラも4万バレル増の163万バレルと、全体の生産量を押し上げました。

一方でサウジアラビアは1万バレル減の991万バレル、UAEも1万バレル減の287万バレルと率先して減産しています。これは何も湾岸産油国の結束を深めるためだけでなく、サウジはサウジアラムコのIPOを成功させるために、何が何でも原油価格を引き上げたいと考えているためです。

とはいえ、財政状況の苦しい産油国ほど背に腹は代えられないため、原油価格が高いうちに生産量を増やし、歳入を確保したいといった誘惑に駆られやすく、協調減産の足並みが乱れる恐れもあります。

さらに、原油価格が上昇基調で推移するとの観測を受けて、米国の増産が全体の生産量を押し上げるとの警戒感も高まっています。

IEA(国際エネルギー機関)は米国の生産量は爆発的に増えると予想していて、米シェールオイル企業はコスト削減や効率化で、サウジアラビアを上回る日量1000万バレルに達するだろうと見られています。

【原油先物価格:WTIC】
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原油価格は昨年の9月以降一貫して上昇トレンドを堅持しています。MACDはデッドクロスの売りシグナルの兆候が見られていることから、目先60ドルを割り込む展開が予想されます。

【エネルギー・セレクト・セクターETF:XLE】
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エネルギー株ETFも同様にデッドクロスの兆候が見られます。短期的には50日移動平均線の70ドルを目指して10%ほど値下がりすると思います。

とはいえ、バフェット太郎は中・長期的には原油価格もエネルギー株も上昇すると予想しているので、短期的な調整局面は多くの投資家にとって絶好の買い場になると思います。

グッドラック。

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