バフェット太郎です。

7日のNYダウ株式市場は前日比ー19.70ドル(ー0.08%)安の2万4893.07ドルと小幅下げて取引を終えました。ダウ平均は一時+380ドル上昇する場面もありましたが、後場になると「売り」が優勢となり、結局マイナス圏まで押し戻されました。

下落した主な要因は、金利上昇に伴い、配当株の多い生活必需品株が売られたことに加えて、原油在庫の増加を嫌気してエネルギー株が売られたためです。

EIA(米エネルギー情報局)が発表した週間在庫統計によれば、原油在庫が前週比190万バレル増、ガソリン在庫は同341万バレル増と、原油在庫が大幅に増加していることがわかりました。これを嫌気して原油先物価格は前日比ー2.52%安の1バレル61.79ドルと急落し、エクソン・モービル(XOM)はー1.83%安、シェブロン(CVX)ー1.61%安と沈みました。

また、米10年債利回りが再び2.84%と上昇すると、高配当株が比較的多く含まれている生活必需品株が軒並み売られました。ちなみに、バフェット太郎のポートフォリオの半分は生活必需品株で占めているので、こうした金利上昇局面では売られやすいです。

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個人投資家の中には、今回の調整局面でディフェンシブ銘柄が軒並み暴落していることから、ディフェンシブ銘柄が下落に強いとか嘘なの?詐欺なの?って心配になっている人もいると思いますが、これは調整の原因が金利の上昇にあるからです。

また、金利が上昇するということは、米国経済が好調であることを意味するわけで、個人消費や企業の設備投資が活発になる局面では、資本財株や素材株、一般消費財株が強含みます。一方で、好景気だからといって、洗剤をいつもの二倍の量入れる人もいなければ、株高の時しかお菓子をバカ食いできないと考える人もいないので、生活必需品株は市場平均と比べてアンダーパフォームしやすいです。

じゃあ、生活必需品株はいつ日の目を見るのか、ということなんですが、それはFRBが金利を引き下げ始めた時になります。つまり、景気が失速して投資家らが株式市場から離れていく時になります。

自然に四季があるように、株式市場にもそういうサイクルがあるので、そういう流れを理解していないと「ディフェンシブ銘柄は全部クソ株ww」と夏の時期にディフェンシブ銘柄を手放し、いずれ訪れる冬の時期を半袖で過ごすことになるのです。

もちろん、景気サイクルに合わせてポートフォリオを大きく入れ替えることがベストなんだと思いますが、それでお金持ちになった人がほとんどいないことを考えると、景気サイクルを予想することは四季の訪れを予感するよりもずっと難しいことだということがわかると思います。

それでも景気サイクルに合わせてダイナミックな投資をするなら誰も止めたりはしませんよ。なぜなら、あなただけが特別な才能を持っていて、一握りの成功者になり得るかもしれないのだから。

グッドラック。

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